プール
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
換えてあったりなど色々と苦労の跡が見えてしまっているが・・・。
「これとかかな・・・?」
そう言って指差したのはにくじゃが。
初級本だけあって、今となっては私の敵ではないし、料理初心者の敵でもないこの本の中でも結構簡単な部類のものだ。
で、おいしいしね。
まあ、料理のテンプレですね。
個人的には卵料理がおすすめですよ、にくじゃがは弁当には適さないので。
「あ、にくじゃがは汁とか出てきて弁当には会わないので、作る場合は注意してくださいね?」
「そうなのか?」
「はい。もし中身が動いたりしてしまうと、ほかの料理に汁が移ってしまってせっかくのお弁当が台無しです。ですからなるべく乾燥した物を中心に作ってください。簡単なところでいうとはるまきとかですね」
「はるまきが簡単・・・?アレって難しそうなイメージがあるんだが・・・」
「餃子よりは簡単ですよ。あとは仲のグザイの分量さえ間違えなければとても簡単です。にくじゃがは割とすぐできるものですので、後でそっちも作ってみましょうね」
「そ・・・そうなのか・・・」
と、いうわけで私と上元先輩の料理教室が始まった。
「なかなかいい感じですよ!とてもおいしそうです!」
「そ・・・そうか?そう言われるとなんだか少し恥ずかしいものがあるな・・・」
特に何のハプニングもなく、教本通りに肉じゃがを作って言った結果、最初にしてはとてもおいしそうなものになった。
ただ、若干じゃがいもの皮をむく際に深く刃を入れたせいでじゃがいもがこぶりなものになってしまってはいるが・・・。
ちなみに私は何も手出しをしていません。
「そうですね・・・。では、このままお昼ご飯も作ってみますか。チャアハンは好きですか?」
「は?チャアハン?」
こうして、今度は炒め物教室が幕を開けるのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ