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零から始める恋の方法
プール
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当なんてみんな卵料理ばっかりなんですよ!」


 こんな消極的な姿勢ではいけない。
 上元先輩はきっと部屋とか汚いタイプの人だ。
 ゴミ屋敷まではいかないけど、部屋が汚いタイプの人だ。
 絶対そうだ。
 あ、なら部屋の片づけとかもしないと。























 私の家は割と立派な一軒家だ。
 当然といえば当然だが、三人暮らしだったので、アパートだと少し狭苦しいらしく、奮発して購入したんだとか。
 ありがたいことだ。


 しかし、逆に言えば一人暮らしをするには広すぎる自宅でもある。
 さて、そんな自宅の一室である私の部屋。
 ここには簡易的な工作ができるように作業用のテーブルとか工具とかが置いてある。
 他にもプレゼンテーション用の機材などおよそ女子の部屋とは呼べないもののなかなかに気に入っている部屋だ。
 そんな部屋に上元先輩と二人っきりな状況なわけだが・・・。


 「・・・想像となんかだいぶ違うんだが」


 「あうぅ・・・すいません・・・」


 よくよく考えてみれば、ある程度調理器具が充実している我が家のほうが教えやすい環境だったので、ここに招いたわけだ。
 なんとなくで自分の部屋に招いてみたが・・・ちょっとイメージ下がっちゃった?


 「工作とか好きなのか?」


 「はい!日曜大工とかわりと好きです!」


 この部屋に置いてある料理本などを入れている棚などもすべて自作。
 丁寧に木を丸鋸で切り取り、ベルトサンダーで滑らかにしてある。
 結構自信作だ。


 「うまいな・・・。これ普通に売れるんじゃないか?」


 「売る気はありません、みんな私の大事な子供たちです!」


 そうだ、この子たちはみんな私が作り上げたかわいいかわいい子供たちだ。
 ホームセンターで木材を物色し、丁寧に切り取って今自分が持ちうる最高の技術を持って、満足できる逸品を作り上げる。
 そして、それを使い始めた時のうれしいことうれしいこと。
 これは工作をしている人にしかわからないね。


 ちなみに利英さんの家にはなぜか溶接用の施設とか何故か工業用レーザーカッターとか怪しいものがいっぱいあった。
 是非一台ほど分けてほしい。


 「で、料理を教えてくれるんだっけか。因みに何つくるんだ?」


 「そうですねー・・・。この本に書いてある中で作ってみたいものとかありますか?」


 そう言って渡したのは料理の初級教本。
 基礎的ながらもおいしい料理の作り方がわかりやすく書かれているので結構気に入っている。
 さまざまな個所に挟み込まれた付箋と自分用に分量なども細かく書き
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