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零から始める恋の方法
アフターケア
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 「アフターケア?えーと・・・それはどのようなことを・・・」


 まさか今から説明をしに行くとか?
 そんなバカな。


 「とりあえず、開き直ってデートにでも誘うのがセオリーね。あえて相手に自分を意識させてさせることで相手に自分を受け入れてもらおうという作戦ね」


 なんか唐突に恋愛教室みたいのが・・・。
 教室・・・授業・・・うぅ・・・頭が・・・。


 「いきなり二人というのは変に意識されすぎたりするから、ここは私とかあの子たちも一緒に行きましょう」


 「・・・それってただついてきたいだけじゃ」


 「はいはいはーい!では、知り合いの男の子もつれていきまーす!」


 男の子の知り合いいるんだ・・・。
 利英さんってピアノ同好会にいるか、海苔食べてるところ以外見たことないんだけど。





















 で、翌日。
 因みに昨日の放課後は顧問の先生が病欠だったため、やむなく休止になった。
 しかし、何故か利英さんが連絡を取ってくれたらしい。
 どうやったのやら。


 「やあやあ、雪ちゃん。今日もかわいいねー!」


 で、知り合いの男の子というのは上元さんの親友の央山先輩だった。
 どうしてそうなった。


 「央山先輩、昨日はお手数をおかけしました」


 「いやー、こんなかわいいこたちと一緒に入れるってのならお安い御用だよ!」


 どうやら央山先輩経由で連絡を取ったらしい。


 「で、今日はプールだっけか」


 「はい、夏にぴったりのイベントだと思いまして」


 今日集まったのは私、利英さん、上元先輩、央山先輩、紗由利さん、想夢ちゃんの合計六名だ。
 ちなみに想夢ちゃんは浮き輪完備でやるきまんまんらしい。
 なんでも初プールだとか。


 でも、なんでそんな水鉄砲でがっちり武装しているのかは不明だ。
 しかも、盾みたいなのもついてるし。


 「利英さん利英さん!」


 小声で利英さんを呼び止める私。
 そうだ、一番の問題はこれだ。


 「どうして早く言ってくれなかったんですか!私スクール水着しか持ってませんよ!」


 「いやいや、大丈夫だよ。私もだから」


 いや・・・そういう問題じゃなくて・・・。
 というか、その赤信号、みんなで渡れば怖くないっていうのはもう古いから!


 「みなさーん、そろそろ行きますよー」


 この中で唯一の成人にして運転免許持ちの紗由利さんが車に乗るように促す。
 集合場所の凛堂家から最寄りのプールまでが結構な距離なので、車で移動することにした。

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