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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第32話:モブらはみんな生きている 一
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ないびられ方だったんだ?」
流石の俺も知らない情報だったので、思わずスカーレットに先を話す様催促してしまう。
いかんな……これでは俺も同類だ。
「凄いのよ。甲板の一角をロープで囲い、その中に犯人の安全圏を設けて閉じ込める。そこから出ようモノなら陛下の風だけバギマで吹き飛ばされ、深い深い海にドッボ〜ン! 最初に安全圏から出た奴が、泳ぎの達者な者だったから再度安全圏の中に戻ってこれたけど、その他の者はビビりまくりで無茶はしなくなったわ」
「それはそれは……でも1人で済めば御の字じゃね?」
「馬鹿ねぇ……このいびりは、後々に恐ろしくなってくるのよ」
「後々……?」
「安全圏は何も無い甲板の上よ。お腹が空いても何も無い。トイレに行きたくても何も無いのよ!」
「うわ、酷い!?」
トイレも無いの一言に、他のメイド等から呻き声が聞こえてくる。
「連中もリュカ様に『大or小したいんですけど』って訴えるんだけど、『すれば?』の一言で終わり。安全圏から出ようとすればバギマを唱えられそうになり、如何する事も出来ず……」
「……………ま、まさか!?」
「ふふふっ……そのまさかになりそうになった直前にリュカ様から『金出せばトイレ貸してやる』との提案(大笑)」
「え〜!!! 身代金を奪えなかったのに、逆に金を奪われちゃったの!?」
凄いな陛下は……
「そ、それで……どのくらいふんだくったの?」
「それがね、何故だか13
G
(
ゴールド
)
なのよ……どんな意味があるのかしら?」
「さぁ……陛下の考える事だからなぁ」
「でも犯人は助かったね。13
G
(
ゴールド
)
払えば、艦内のトイレに行ける様になったんだから」
「なってないわよ馬鹿ねぇ」
メイドのエリザベスが苦笑いで犯人を思いやると、リュカ様の辛辣さはまだまだだと言わんばかりに、スカーレットが嘯いた。
「13
G
(
ゴールド
)
で犯人等に与えられたのは……アヒルちゃんのオマル」
ロバートSIDE END
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