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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第31話:思い出のバカンス……支払いと受け取りと嘲り
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けている。
効果無いのになぁ……
「そ、そうだ!」
しかし突如何かを閃いたらしく、明るい顔で声を上げる。
そして……
「ではお前等も時間を買え!」
と、訳の解らない事を言い出した。
立場が違うだろうに……
「馬鹿だとは思ってたけど、本当に馬鹿だなお前等。我々王家と、お前等平民とじゃ立場が違いすぎるだろ。我々は1年待てば確実に5億を用意する事が出来るが、お前等じゃ100年待っても無理だ! なのに如何やって時間を買うんだ?」
うん。『必ず1年後に5億揃える』と彼等に言われても、到底信じられない。
「リュカさん……可愛そうだから、こっちの船に乗せてあげようよ」
犯人達が絶望に打ちひしがれていると、突然ウルフ君が優しい事を言ってきた。
犯人達よ、騙されてはいけない。きっと悪魔の誘いに決まってる。
「う〜ん……ウルフがそう言うなら良いよ」
「ほ、本当か……いや、本当ですか!?」
急転直下の事態に、犯人達は大喜び。先程まで不躾な口調だったのに、急に敬語になったよ。
「うん。条件があるけどね」
「じょ、条件……?」
理不尽な条件だろうなぁ……
「先ず、船を返却する事。こちらに移乗させた人質達は君達と一緒に居たくないだろうから、そちらの船に再移乗させる事。OK?」
「OKOK! 船を返すのも、人質の再移乗も当然の事ですから」
連中は馬鹿だから、この人質の再移乗および犯人の移乗の真の罠に気付いてない。
でも、そんな事お構いなしで犯人と人質達の大移動が始まった。
こっちの船に移ったら、犯人達は逮捕されちゃうのになぁ……
ティミーSIDE END
(ルクスリエース・バンデ号)
リューノSIDE
犯人達が輸送船の甲板の端っこに追いやられ、その間に私達が再度客船に移り終わると、待ってましたとばかりに兵士等が身構えながら躙り寄って行く。
当然逮捕されちゃうわよねぇ。
「待て! 待て待て待て!! 何だお前等のその態度は? た、逮捕するつもりなのか?」
本当に馬鹿なのね……当たり前なのに……
「逮捕されたくないの?」
「当たり前だろ。俺達は取引を恙無く完了させたんだぞ! それなのに逮捕なんて卑怯じゃないか!」
そうかなぁ……卑怯かなぁ?
罪を犯したのだから当然の事だと思うわ。
「じゃぁ……また時間を買っちゃう?」
「は……時間を買う?」
私にも犯人等にも、その他大勢にもお父さんの言ってる事が解らない。でもウルフだけは理解してる様で、口を押さえ笑ってる。
「つまり……お前等大金持ってるだろ。百8万
G
(
ゴールド
)
っていう大金を」
「も、持ってるけど……」
中途半端な金額ねぇ……
「1年を買うのに4億9千5百万
G
(
ゴールド
)
。1日を買うのな
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