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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第29話:思い出のバカンス……反感を買います。
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言うようになったティミーだ。

「ごめんあそばせお兄様。傷付いてしまわれたのなら、何時までもお綺麗なお母様の胸に抱き付いて、慰めて戴いたら宜しいでしょう」
「「最近、性格悪くなったんじゃない?」」
リュリュの反応に思わず二人(ビアンカ殿とティミー)は同じ台詞を呟いた。

「あ、お父さんから合図だ! じゃぁ私行ってくるぅ!」
二人の呟きが聞こえたのか分からないが、テーブルの下から送られるリュカの合図を見てリュリュは大きな胸を揺らしながら舞台中央へ駆けだして行く。
アレがリュカの血筋なのだろう。

オジロンSIDE END



(ルクスリエース・バンデ号)
ウルフSIDE

『お前……5億(ゴールド)がどれだけの量なのか解ってるのか?』
言ってやった感を纏い満足げに胸を反らす犯人に対し、リュカさんの呆れ返った返答がMH(マジックフォン)から聞こえてくる。

予想以上の馬鹿さ加減に、俺もリュカさんも勝利を確信してる。
何せ5億と犯人が言った瞬間、流石のリュカさんも鼻で笑ってしまったくらいだから。
まぁ興奮してる犯人には、気付かないレベルでの嘲笑だったけどね。

『確かに先日貨幣の一新を実行した。だが、それにしたって5億は大量だ! お前等そんな大量の紙幣を運べるのか!? いやそれ以前に、そんな大量の紙幣がこの短期間で用意されてると思ってるのか?』

「馬鹿野郎、既に世の中には出回ってる紙幣だろ! 俺等を騙そうったってそうはいかねーぞ!」
『馬鹿は貴様だ! 既に世の中に出回ってるって事は、国庫には僅かしか残ってないって事だろが! ちょっと頭を使えば直ぐに出てくる答えだ……やっぱり13(ゴールド)で手を打てよ、な?』

「打つ訳ねーだろ! 5億(ゴールド)つったら5億(ゴールド)だ!」
『だからねーんだよ、そんな大金ねーんだよ!』
平行線……リュカさんと犯人の話し合い(怒鳴り合い)は平行線だ。このままではまた犯人が人質に対して危害を加えそうな発言をする、そう思った時……

『ウルフ様ぁ〜!!! ご無事でいらっしゃいますか?』
「うぉ!?」
MH(マジックフォン)の死角から突如巨乳美女が姿を現した。

ご紹介しよう、彼女こそ私のフィアンセで或るリュリュ姫様だ。
サイズの合ってないドレスを身に纏い、撓わな胸を大きく揺らし、悲壮感を滲み出しながら我らの視界に入ってきた。

予想を遙かに超える衣装での出演に、流石に声を上げてしまったのだが、犯人等も彼女の胸に意識を持って行かれた為、誰も気にとめなかった様子だ。
それにしても……凄い胸だな。

「リュリュ様、私は無事でございます。彼等は紳士的で、危害を加えるような事は致しておりません」
『あぁ良かったですぅ……私はウル
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