第四話
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しい光を放つと同時に、爆発が起こった。
轟音が響き、突風が吹き抜ける。
教室のガラスや蛍光灯が吹き飛ぶ音。壁板が捲れあがり吹き飛ぶ音。
必死で少女を爆発から護るだけで精一杯だった。埃が舞い落ち、辺りが煙る……。爆音で耳がキンキンする。
俺は少女の無事を確認すると、辺りを確認する。
舞い上がった大量の埃が落ち着くにつれ、次第に状況が把握できるようになる。
教室の窓ガラスはほぼ吹き飛び、窓枠があり得ない形にねじ曲がっている。床には残骸やら割れた蛍光灯が散らばり、酷い有様だ。
結構派手な爆発だ。モンスター達は主人である少女に爆風の影響を与えないように細心の注意を払ったようで、俺たちにはダメージはなかった。しかし、教室の他の部分への破壊は相当なものでこれだとあの如月も無事では済まないだろう……。
そう思い、再び教室の中央を見る。
「嘘だろ……」
俺は思わず声を上げる。
爆心地にいたはずの如月はまるでダメージを受けていないかのようにヘラヘラした笑みを浮かべて宙に浮いたままだった。
彼の触手でできた足下には黄色と白の布きれが転がっているだけだった。
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