第一話
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は腹が立ったけど、なんとか最後の一線で踏みとどまるチャンスをくれた彼に感謝もしていた。
ただ、これ以上彼がいたら寧々がぶち切れそうだし、喧嘩は嫌いだし、なんか恥ずかしいからそう言った。
「いやだよーん」
如月はあっかんべーをしながら叫んだ。
「こいつ頭おかしい。如月くん!、さっさと消えろっていってんじゃない。言うこと聞かないんなら正一君に言い付けるよ」
脅すような口調でついに寧々が怒鳴るった。
正一とは如月と同じクラスで彼を虐めているグループのリーダー的な存在だ。空手をやっているそうで、かなり喧嘩が強くてかつ陰湿陰険な奴だ。俺はとっても嫌いなタイプ。
「言えるもんなら明日にでも言ってえ。ふふふん、今の僕にはちっとも怖くないもんね」
そういて胸を張る。
そんな姿勢をとったせいで気づいたがピチピチの体操服の下腹部が大きく屹立しているのがわかった。
それを見た寧々は気持ち悪そうに目を背けた。
「さあさあ、柊君、寧々ちゃん。かっかしないでさっきの続きをしてよ。柊君、先に一発やっちゃってよ。んで僕も混ぜて……よ。僕も寧々ちゃんとやらせてよ。寧々ちゃんもいいでしょ? どうせ淫乱女なんだから3Pとかになったらとっても喜ぶんでしょ? 僕初めてだから優しくね。……でも僕のモノを知ったら寧々ちゃんもう他の男じゃ満足できなかったりしてね。へへへ」
抑えていたモノがはじけ飛んだように寧々がにらみつける。
「柊君、行きましょ。こんなところで、こんな人と同じ空気すってるだけで吐きそうだわ。……如月、いじめられて可哀相だなんてちょっとでも思ってた自分がむかつく! 」
俺の腕を握るとさっさと教室から出ようとする。もちろん俺もこんな場所から離れたかった。
しかし、如月が普段のトロい動きからは想像できない素早さで立ちはだかった。
「なによ、退いてちょうだい」
「如月、冗談はよせよ。でないと俺だって怒るぜ」
「二人ともかっかかっかしない。もっと裸で語り合おうよ。心も体もスッポンポンになって素直になろうよ」
と、嫌悪感さえ感じさせる笑みを浮かべる如月。
さすがの俺も我慢の限界が近づいてきた。嫌悪感と怒りとなんか得体のしれない不気味さで我慢できなくなってきたんだ。
如月がニヤッと嗤うや否や、少し手加減したパンチを彼の左頬に打ち込んだ。
ミシリというクリーンヒットの感触。
「いい加減にしろよ」
俺は少しだけ凄んだ。
如月は殴られたショックか、少し呆然とした顔をしたがすぐに笑顔を取り戻した。
「ふにゅあん。なにすんだよ、柊君。寧々ちゃんを君だけで独り占めなんて狡い狡い。寧々ちゃんも減るもんじゃないのに何怒ってんの? 馬鹿じゃない? もういいや。君たちの同意なんかいらないや。僕は
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