第4巻後編
シャルと共に服をチョイス×一時休憩で日本製のモノで見てみたい所
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「しゃ、写真撮っていいかしら!?」
「わ、私も!」
「握手して!」
「私も私も!」
わあっと一気に囲まれたが、しっかりと防御した俺であった。またハリセンを取り出すと、さっきの事を見たからなのか騒ぎを小さくしてから二列に並べやと言った。騒ぎに集まってきた店外の人まで輪に入ってきたが、警備員が俺の事を知っていたので整列させてから騒然となっていた。最初の店だけであんなに時間が掛かるとは思わなかったが、ラウラの服を俺が買ってから制服に戻したのだった。
「ふう、買い物というのはあんなに疲れるとはな」
「まああれはしょうがないと思うな。幸い一夏が整理してくれたから、スムーズになったんだしね」
「まあな。そろそろ昼食の遅めになるが、どこかで食べるとするか。それと先程買った服はいつかお披露目してほしいな」
顔を赤らめて取り乱したので、俺とシャルは知らないフリをしていた。オープンテラスのカフェでランチする事になったので、三人共同じモノを頼んだ。ラウラは動揺を隠していたので、フォークとスプーンが逆になっていた。指摘されて更に耳まで赤くなっていたが、この後どうするかを決めるために聞いたラウラ。
「この後は主に生活雑貨を見に行く予定だが、シャルはどこを見て回りたい?」
「僕は腕時計を見に行きたいなぁ。一度でいいから日本製の時計っていうのは、ちょっとした憧れだったし」
「腕時計か、まあ他のもいいが日本製は結構細かいデザインがあるかもしれんな。ラウラは何か欲しいモノは無いのか?日本製のモノで」
少し考えてから、ラウラはきっぱりと言うが日本刀が欲しいと言ってきた。女の子的な欲しいモノが無いと即答したので、シャル的にはガクッと首を落とした。その時、ふと隣のテーブルに女性がいた事に気付いた。何やら悩み事の様子だが、歳は二十代後半で、かっちりとしたスーツを着ている。何らかの悩み事があるらしく、ペペロンチーノは冷め切ってしまっている。なので隣に行って聞いてみた。
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