第4巻後編
シャルと共に服をチョイス×一時休憩で日本製のモノで見てみたい所
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「これはどうでしょうか?お客様の綺麗な銀髪に合せて、白のサマーシャツは」
「ほう。薄手でインナーが透けて見えているとはな。ラウラはどうなんだ?」
「わから・・・・」
「分からない、は無しだよラウラ。せっかく選んでくれたんだから」
「むぅ・・・・」
言葉を先回りされて、ラウラは珍しくむくれたような顔をしていた。子供っぽい表情をしていたので、初見で銀髪の子の方が落ち着いていると思っていた店長は驚いたように瞬きをした。
「白か。悪くないが、今着ている色だぞ」
「あ、はい」
「申し訳ない店長。こいつは余り女子力について興味が薄いのでな。ラウラ、せっかくだから試着して見てはどうだ?」
「いや、面倒く・・・・」
「面倒も無しだよ」
「・・・・・」
セリフを先回りされて、ラウラはそのまま黙ってしまうがその間に俺とシャルに店長はシャツに合うインナーとボトムスを選んでいた。
「ストレッチデニムのハーフパンツのようだな・・・・インナーはどうしようか?」
「それならVネックのコットンシャツなんてどうでしょうか?」
「あ、それいいかも。色は同系色か、はたまた対照色か・・・・う〜ん迷うね」
あれやこれやと三人は楽しそうにラウラの服を選んで行くのだった。どうせもう抵抗しても無駄だと悟ったラウラだったが、少し距離を置いた場所で三人の様子を眺めていた。シャルなら分かるが、なぜ男である俺まで楽しんでいた事に不思議に思った。服など着られればそれでいいと、あくまで機能性だけを求めていたラウラらしい考え方だったが俺とシャルはその考え方を却下したかのようにして選んでいく。
「それじゃラウラ、これに着替えてこい」
「分かった」
「試着室はこちらになります」
連れられるまま試着室に入って、そこでラウラは小さくため息を漏らしていた。
「(仕方が無いとしても、せっかく一夏が選んでくれたのだからな)」
そんな事を考えながら制服を脱いでいくラウラだった。灯りに照らされた素肌は透き通るように白く、冷たさを感じる程に美しかった。ふと自分の体を改めて眺めていたが、下着だけを身に纏った姿はしなやかでありながらも鍛えられた屈強さがあった。
ラウラにとっては異性には魅力を感じないのだろうか?と疑問を抱きながら雑誌で見たグラビアのポーズを真似てみる。鏡に映った姿は非常に扇情的で、下着に包まれた曲線は俺や他の男が見たって虜にされるであろう魅力に溢れていた。
「・・・・馬鹿馬鹿しい」
自分の行動に恥ずかしくなったラウラは、そう言って着替えに戻る。俺とシャルはチョイスしたモノが果たして似合うかどうかを楽しみにしていたが、なかなか出てこないので大丈夫なのか?とシャルに聞いてみた。
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