各々の獲得
[5/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ップで白衣と眼鏡をかけた大人の男性が無駄に胸を張りながら誇らしげに叫んでいるが、そこに隅にいる男性があっ、と前置きで呟いて
『社長! 残念ながら奥さんのお弁当は剣神の嗅覚によって狙われてお陀仏です! ざまぁみろって言っていいですか!?』
『げ、下種ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!』
一瞬、凄い表情が写ったのではないかと思った瞬間に画面が暗くなった。
そこから先は撮れていないのだ。
「どうだ? 点蔵。現場から持ち出した証拠だけど中々迫力あるだろ?」
「自分……今、事件に巻き込まれて御座らんか……?」
またまた失礼な事を言うな。
それに現場は最早、誰が襲ったか分からんくらい荒れているから異族か悪戯怪異が何かしたと思うんじゃないだろうか。
絶対的な証拠は今、手元にあるし。
身内にばれなければ恐らくばれない。多分。
ちなみに動機は私怨である。
何せ会議から帰ってきてベッドにダイブした瞬間にいきなりベッドを突き破って股間を突こうとする謎の何かに攻撃されたのだ。
咄嗟に別途から転げ落ちて事無きを得たが何かと思ったらカンチョーの形をした物体が恐らく加速術式でベッド下から発射されたものだろう。
場所的に身内の犯行かと思ったが、留美に聞くと製作所の人間が来たという事で犯人はこいつらだ。だから制裁した。
つまり正義的な行動だなっ
うんうん、と自分の考えに頷きながら
「で、点蔵───どこに行くつもりなんだよ?」
参ったで御座るなぁ、と点蔵は思う。
まさか決心した次の瞬間に武蔵のラスボスと対峙するとは。
ただどこに行くべきかを聞かれただけという楽観はまずないと思う。
何せすっごいいい笑顔を造ってこっちを見ている。
それにこういった事に関してはこの副長は恐ろしいレベルの嗅覚を持っている。
そういった部分がやけに昔からトーリ殿に似ていたで御座るなぁ……
だからまぁ、気付かれているので御座ろうなと思う。
ならば隠すのは逆効果だろうと思い
「Jud.───自分に傷を残してくれた人に会いに」
さよか、とシュウ殿は答え
「だけど否定されたから鬱ってたんだろ? ───行った所でまた無意味だったらどうするんだ?」
痛い所を突くで御座るなぁ……と若干現実を見させられたが
「大丈夫で御座るよ」
根拠はあるのだ。
そしてそれは既に語った事だ。
「自分は傷を残されたで御座る。その事実だけで十分で御座る」
「ふぅん……傷が残されて十分で行くって超絶ストーカー理論にしか聞こえないがぶった斬っていいか?」
「そ、それは罪の指摘ではなくただの斬る言い訳で御座るよ……!」
まぁまぁ、と落ち着かされるが目が真剣であった事は誤魔化せない。
趣味が人斬りの人
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ