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人間の魔王は罪の象徴を力とする
プロローグ
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これが新しい身体か…、まぁまぁイケメンだな。

………しかし、なる程、前世での理不尽の理由がようやくわかったよ。そりゃそうだわな。人間の悪である七つの大罪に関するスキル。しかも、ご丁寧に幻想級という最高ランク。…全ての人に嫌われる訳だ。

そして、ようやくわかった。父さんと母さんの最後の言葉が、最後の言葉の本当の意味が、『??????????????????????????????????????』だと。

「確認した」
「そうですか。…あのう……」
「なんだ?」
「聞かないんですか?貴方が転生される意味を」
「…」
「何故貴方が全てから嫌悪され、ようやく解放されたのに、違うとは言えど、もう一度生を授かる事に恐怖は無いんですか?怒りは無いんですか?次の生であの様な理不尽が無いと言い切れる根拠を、理由を聞か無いんですか?」
「貴方は私や主様から見ても、その理由を聞く正当な権利を持っています。遠慮はいりませんよ?」

…どうでもいいよ。
世界が変わっても、一度解放の喜びを知れば、二度目の生の自覚ってのはキツい。けど、苦しくても、怖くても、悲しくても、今度こそ幸せを手に入れれるかもしれ無いんなら、俺は唯それに委ねるだけだよ。

「だから、お前達の理由はどうでもいい。ただ、貰えるなら貰うだけだ」
「…分かりました。それては転移します。転移は世界から見ても違和感が無い様に転移されます。それでは」
「「お気を付けて」」

俺の身体がゆっくりと浸透するかの様に光輝き、意識が薄らいでいく感覚がする。死とはまた別の何処かに引っ張られる様な感触だ。

「あ、ついでに言いますけど、私が間違って殺してしまった三名ほどの人間が、貴方の世界から、今から行く世界に転生しますよ」
「そういう事は早く言えぇぇ!!」
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