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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
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〜龍也視点〜
「好きです!付き合って下さい!!」
始業式から数日……俺は今、教室に着いた途端に六年生の女子数名に屋上に呼ばれ、そこにいた女の子に告白されている……(呼んできてくれた女の子は空気を読んでかいない)
「……えと……ごめん」
俺は頭を下げる
今、屋上には物凄い気まずい空気が流れている
「…………理由を聞いてもいい?」
「まだ彼女が欲しいとか思ってないし、それに……」
「?」
「名前とか、どういう人か解らないから」
六年生なのはわかるがどういう子か知らないのに付き合えるほど俺は器用じゃない……それに
「(俺の家の事とか俺が魔導師だ……ってのは簡単に言えないし……)」
「……そっか……」
女の子は心底残念がっていた
「(うーん……なんか良心が痛む……仕方がない)……だが、友達にはなりたいな」
「……友達?」
「あぁ……さすがに彼氏にはなれないが……友達になれば、いろいろ話したりも出来る……あ……」
……あれ?これってよくある振り方だった気が……?
「……ぷっ! ……それよくある振り方じゃない!はははっ!!!」
俺が後悔しているとその子がいきなり笑い出した
「ふふっ……ご、ごめんね……年下なのにいつも冷静って言うか慌てなくて大人っぽい人が……まさかそう言うとは……ふふふっ」
どうやら俺の言葉が彼女のつぼに入ったらしい
「……俺も言ってから気付いた」
もう少し言葉を考えるべきだった……
「ご、ごめんね?……笑っちゃって……」
「……いいよ。別に……」
元は俺が悪いし……
「私。夏樹 みくる(なつき みくる)……よろしくね?」
「九重龍也だ。よろしく」
互いに自己紹介をする
「あ、もう学校も始まるね。じゃあね」
そう言ってみくるは校舎に向かう
俺も校舎に入ろうと歩き出した瞬間にみくるが振り返って……
「私は一途でしつこいぞ♪」
上目遣いでそう言われて少しドキッとしてしまった
〜龍也視点終わり〜
●○●○
さて、あれから教室に戻ると……
「…………(チ〜〜〜ン……)」
なのは、はやて、フェイトが机に突っ伏していた……
「……何があった?」
「それがね、龍也……」
「昨日の夜、仕事であの二人といっしょに仕事して精神的に疲れた上……」
「宿題あったのを寝る前に思い出して……」
「やっと終わらせたら朝になっていたんだって……」
「……気の毒に……」
龍也の言葉に絵流、アリサ、すずか、アリシアが説明し、聞いた龍也が同情する
「しかも……それ、今日出すやつじゃないの……」
「………………
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