第4巻後編
夢オチのラウラ×移動時の間×蒼い翼の存在を確認
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てるんでしょ!?」
「そ。入れるのは国家を代表するクラスのエリートだけ」
「うわ〜。それであの綺麗さって、何かズルい・・・・」
「まあ、神様は不公平なのよ。いつでも」
シャルとラウラに注目している女子高生のグループが、声のボリュームを抑える事なく騒いでいた。それと神様なら目の前にいるだろうが。そう思ったシャルだった、俺の事を忘れ去られていたかのように気付いたが、二人以上に声が出ていたので上限というのが無いのか?と思った。
「ねえねえ、あの二人もだけど隣の男性もカッコ良くない?」
「あの二人に気付かなかったけど、あの人もモデルなのかな?」
「隣にIS学園の生徒だとしたら、もしかしてあの人は世界初ISを動かした男子じゃないの。それにしても随分と大人な感じが出ているわね」
「絶対そうよ!?そういえばニュースで見たけど、一時期は男子だったらしいけど神様の手違いで大人になってしまったという噂が出ているわ!」
「ええっ!うわ〜それであの紳士のようなのは、人気モデルだったら絶対売れているのにねえ」
そんな風に盛り上がっている会話は、当然バスという狭い空間では俺ら三人の耳にも届いているがそんな風に褒められた事は、もう慣れていたので俺とシャルは堂々としていた。ラウラにとってはどうでもいいらしく、再度戦争時化の市街戦シミュレーションを続けていた。まあ俺らも訓練をやるが、流石にオフの時にそんなのを考えるのはラウラぐらいだと思うんだがな。
「(ISは比類無き世界最強の力だ。しかし、戦争は個人の戦力だけでは決まらない。特に歩兵による市街地展開が行われた場合、防衛側も同じく歩兵による戦線を展開しなくてはならないだろう。市街地制圧前に大型輸送機による空爆が行われる場合も考えて、何か独立した移動可能な対空兵器が必要だろう。それとは別に歩兵にも携行式地対空ミサイルを配置するのが望ましい。ジャベリンやスターストリークなら対車両攻撃にも使える。それに何より・・・・)」
ちなみに対空兵器の事をSAMとも言うが、今はそういう考えは捨てて欲しいのだがラウラだからしょうがなく思っている。それに聞こえないだろうと思っているラウラだとしても、俺を媒体としてシャルにも聞こえるようにしている。まあシャルも軍属となっているが、オフの時はそういうのは忘れて欲しいと思った。
「ラウラ、ラウラ」
「何だ一夏」
「何だ、じゃないよ。駅前に着いたからさ、考え事はオフにしておかないと通り過ぎてしまうぞ」
「了解した」
俺らと二人は他数名の乗客と一緒にバスを降りると、そのまま駅前のデパートへと入った。シャルはバッグから何やら雑誌を取り出して、案内図と交互に見てから確認を取っていた。というか、このデパートのシンボルマークを見ると
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