第七十一話「守ル/喰ウ ための力」
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、僅かに陥没していた。
その原因は明白だった。
受け止めていた巨大な瓦礫を、自身の頭上まで持ち上げていたのだから。
「アンタ………アタシらを超える…とんでもない"化け物"ね………」
引きつった声でヴァルゴが呟く。
後ずさりするヴァルゴに、容赦無く巨大な瓦礫をぶん投げた。
「(やばっ…………避けないと確実に死ぬ……ッ!!)」
両足にコープスを集中させ、後ずさりから一気に逃げの態勢に入る。
脚の筋力を最大まで強化し、現状で最高のスピードでブランクから離れる。
その間にも、背中から大質量が迫ってくる。
ドガンッ!!!!!
大量の爆薬が一度に爆発したかのような音が、ヴァルゴのすぐ後ろで鳴り響き、木霊する。
その1、2秒後に、砂利と土埃の雨が降り注いだ。
なんとか直撃は回避できたようだが、ヴァルゴは喜ぶどころか、背筋を震わせた。
舞い散る土煙の向こうから、赤い眼光が真っ直ぐこちらを見ているのが分かったから。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ