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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第34話 ジャック vs 海の大妖 セドナ
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でも発生しているのだろうか?と思える様に、不自然に。

 それは、この男の合図ひとつで一気に襲いくるだろう…と言うことはすぐに判る。

『ッて! おいおいコラコラ! お前は馬鹿か? そんな規模のやったら、その子まで海に流されるぞ!?』

 男の感じからすると、女の子にはもう全く関心が無く思えたのだ。あれ程の 広範囲攻撃だから。ジャックは蹲っている女の子まで移動し抱きかかえ縮地を使いこの場所から離れた。

「……言ったろう? 出し惜しみすれば俺の方が殺られる可能性があるんでな。 確かに、その女の力は惜しいが貴様を始末する方を優先したまでだ。 お前とその女、ここで、逃がせば厄介なことになりかねんからな」

 そう言い終えると、腕を天に掲げた。呼び寄せた津波を呼び寄せたのだ。


「愚道の水よ…我が命に従え…… 敵を飲み込め!……藻屑と消えろ! 天海滅界(ヴァルナー)!」

 ジャックの飛んだ先に向かって放った。それは まるで水、いや、海その物がまるで意思を持ってるかのように徐々に迫ってきた。

(どうする? 俺だけなら楽に防げるが、この子がヤバい… まあ 見捨てるなんて選択は無いがな)

 そう思いながら、ジャックは女の子を抱えている腕に力を強めた。




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