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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第33話 御伽の国・第8支部
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(さっきの会話。そして仲間になれ、と言う所を見ると、おそらく、コイツは一枚岩じゃないだろうな…… そこそこデカイチーム……組織的な奴らと見た)


 ジャックは、この男の背後には何かが居る。組織的な連中だと感づいた。そして、この男の雰囲気を見ると、かなりの使い手だ。故に……、大きな組織だと言う事も理解した。

 そこについてを聞くことにしたのだ。

『お前らは何なんだ? まあ…仲間を募ってる所を見ると…単純なことじゃないことはわかるがな……』
「……そう、その通りだ。俺達は妖の敵である人間社会の転覆を目論み闇で活動してる御伽の国(フェアリーテイル)って言う組織なんだよ。ご察しの通り…。そしてこの子の名前は《燦》って言うんだけど。この子も素晴らしい力を秘めていてね。来るべき目的のために優れた仲間が欲しいってわけさ」

 男はそういって自分達の組織についてを語っていた。そして、ジャックはその名前について、勿論心当たりがある。

御伽の国(フェアリーテイル)か。成る程、ここで出てくるのか。正直創立とか詳しいことは知らんし、あっても不思議じゃないか)
「オレは御伽の国(フェアリーテイル) 第8支部長 神無木(かんなぎ) 聖司(せいじ)だ。あんた程腕の立つ男なら、VIPとして歓迎するがどうかな? それなりに成果を見せれば、地位も得られる」

 そう、ジャックに問いかけた。ジャックは考える時間を殆どかけずに答える。

『まあ、こんなのに焦らしても意味はないな。答えはNOだ』

 そういった途端、男は眉を潜めた。

「ほう……、 してその理由は?」
『俺は 人間を敵と思ってない。むしろ最近仲が良いんだ。この山にある温泉宿も良かった。最高にな。……そして 何か組織の名前が気に食わない。御伽の国と書いて、フェアリーテイル、妖精の尻尾?? 妖が組んでるチームのどの辺が御伽なんだ? どの辺が、妖精……っと、見方を変えたら、妖精も妖だな。 まぁ 御伽はおかしい。ネーミングセンスを疑うぞ? お前ら……』

 ジャックは、思ったことをはっきり微塵も曲げず話した。名前に関しては思う所があるから。創設者には色々と考えはあるんだとは思うけれど、どうしても。

「……へぇ 妖しなのに人間の味方をすんのかよ。 じゃあ アンタは、ただの敵ってことになるな。妖にとっては裏切りも同然だろ? ……後、組織の名前については大きなお世話だ」

 静かな口調で話していたが……、その言葉、口調には怒気が含まれていた。。

(ん……あれ? コイツひょっとして人間の味方で仲間になるの拒否した事より、御伽の国(フェアリーテイル)を馬鹿にしたこと怒ってんのかな? そんなに気に入ってんのか? まあ…なんにしても…だ)

 ジャックは名前に
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