第六幕その六
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「お鍋にしよう」
「じゃあどうしたお鍋ですか?」
「今から」
「そうするんですか」
「そうしよう」
こう笑顔で提案するのでした、そしてです。
実際にでした、皆で茸を一つに集めます。美味しい茸が何種類も山積みになります。そこにさらにでした。
魔法使いがです、皆にこうも言いました。
「茸以外のね」
「はい、他の食材もですね」
「必要ですよね」
「そちらはね」
どうするかといいますと。
「テーブル掛けから。もう切っているものを出すから」
「そしてお鍋もですね」
「それも出してですね」
「そうしてですね」
「皆で食べるんですね」
「今から」
「うん、そうしよう」
是非にというのです。
「これからね」
「何鍋にしますか?」
神宝が尋ねました。
「それで」
「そうだね、スープはね」
「はい、それは」
「ここは中華風でどうかな」
「中国の鍋にするんですか」
「うん、君が聞いたからね」
だからだというのです。
「君の国の中国の感じでね」
「それじゃあそれで」
「いきましょう」
「中華鍋も美味しいですし」
「いいと思います」
神宝以外の四人はすぐに魔法使いに答えました。
「それじゃあ鶏ガラですか」
「お醤油で味付けもして」
「それで薬味も入れて」
「皆で食べるんですね」
「そうだよ、けれどね」
ここで神宝が皆にこのことを言いました。
「中国の料理は作ってから食べるから」
「お鍋もなんだ」
「普通に囲んでじゃなくて」
「そこは少し違うかな、火鍋みたいなのもあるけれどね」
「あっ、火鍋はね」
魔法使いはそのお料理には困ったお顔で言いました。
「あまりにも辛いから」
「駄目ですね」
「あの辛さはまた強烈過ぎるよ」
「はい、実は僕も」
中国人の神宝でもです、火鍋については困ったお顔になっています。そうしてこうしたことを言ったのでした。
「火鍋は」
「食べられないんだね」
「元々四川生まれじゃないですし」
「あれは四川料理だったね」
「四川料理は辛いんです」
その火鍋だけでなく、というのです。
「物凄く。ですが」
「火鍋はその中でもだよね」
「特別辛いんです」
その辛さ故にというのです。
「ですから」
「それでだね」
「はい、とても」
神宝にしてもとです、彼は魔法使いにお話していきます。
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