第六幕その五
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「色々できますね」
「こっちにはマッシュルームがあるよ」
ジョージはこの茸を見付けました。
「これも色々使えるよ」
「それもいいわね」
ケーキはその紫のマッシュルーム達を見て言いました。
「美味しいわよ」
「そうですよね」
「ううん、こうした茸は」
カルロスはエリンギを見付けています。
「熱帯のとはまた違いますね」
「ええ、またね」
違うとです、ケーキもカルロスに答えます。
「オズの国でジャングルはね」
「ありませんよね」
「ああした森はないわね」
「僕の国とは違って」
カルロスの祖国であるブラジルとはです。
「ありませんね」
「そうよ」
「後はツンドラもないですね」
ナターシャも自分のお国の気候の名前を出します。
「オズの国には」
「寒い場所もね」
「ないですね」
「何処もいつも快適な場所だから」
まさに常春か常秋です、オズの国は。
「だからね」
「それで、ですね」
「ジャングルとかツンドラはないのよ」
「何処も快適な気候で」
「極端に暑かったり寒い場所はないんですね」
「そうなんですね」
「この国は」
「そう、だからジャングルにある様な茸もなければ」
それにというのです。
「ツンドラみたいな寒い場所もないわ」
「いや、アラスカみたいな場所があっても」
魔法使いは祖国アメリカの州の一つのお話をしました。
「それでもね」
「あそこまで寒くないんですね」
「うん、どうしようもない寒さはね」
ないとです、ジョージに答えます。
「そうだよ」
「そうなんですね」
「まあ茸もね」
それはなのでした。
「ここには色々あるよ、熱帯や冷帯の場所のはないけれど」
「温帯だね」
カエルマンはこの気候だと言いました。
「この国の茸は」
「オズのどの場所の茸も」
「そうなんですね」
「そうだよ、そして毒がある種類もない」
このことも言うカエルマンでした。
「だから安心してね」
「例え美味しくなくともですね」
神宝は舞茸を見付けてからまたそのあまり美味しくないと言われた茸を見ました。そうしてカエルマンに言うのです。
「食べられるんですね」
「そのことは安心してね」
「わかりました」
カエルマンのその言葉に頷くのでした。
「それじゃあ美味しい茸だけを食べます」
「そうしてね」
「はい、じゃあ」
こう頷いてでした、そしてです。
皆で茸を見付けては手に取るのでした、そうしてからです。
カエルマンは皆にです、笑顔で提案しました。
「じゃあ今日はね」
「はい、今日は」
「今日のお昼はですね」
「今から」
「皆が集めた茸でね」
それを使ってというのです。
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