【東方Project】編
077 月面戦争
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妖怪で、神隠しの主犯らしいけど私はさっきの様にスキマ妖怪≠ニ呼んでいるわ。……真人とシホだったかしら──これは忠告だけど、貴方達もあの女にはあまり関わらない方が身のためよ」
風見 幽香──幽香の言葉を聞き入れながら扇子で口元を隠しながらあらあら≠ニ笑っている八雲 紫に目を遣ると八雲 紫は優雅に一礼するど自己紹介をし始めた。
「ただいまご紹介に与りました、八雲 紫です。升田 真人さんの噂≠フ方も私の耳にも入ってきてますわ」
「おお、これはこれは。私の噂≠ネど耳に入れても仕方無いでしょうに。……どの様な噂≠耳にしたかは存じ上げませんが、取り敢えずは自己紹介をば。……姓は升田、名は真人。憚りながらも≪赤龍皇帝≫、異邦人≠自称している者です」
スカートを摘まんでの優雅な礼だった。……彼女の外見も相俟って、ただの自己紹介の礼と云えど、それは1枚の絵画の様に思えた。……多少意味合いは違うかもしれないが、俺が矢継ぎ早に自己紹介を返せたのはハルケギニアでの生活で見慣れていたお陰だろうか。……でなければ、アホ面を晒していたかもしれない。
「「ふふふ…」」
「「………??」」
いきなり寸劇(茶番)に幽香とシホは固まっている。2人の頭上にクエスチョンマークが踊っているのが幻視した。
「……で、八雲女史は私──俺と幽香の戦闘を止めたのですか?」
「あら、どうせなら紫で結構ですわ。そこの花妖怪≠フ事は呼び捨てにしているのでしょう? ……戦闘を止めた理由は、主にそこの花妖怪殿に死なれたくなかったからですわ。……もしも≠フ事が有ったら、それこそこと≠ナしたもの」
(この女…)
嗤い、笑う紫。……どうにも、幽香を殺す気が無かったのがバレているらしい。……取り敢えず、脳内でジョゼフ=紫≠ニしておいた。何となくで理由は特に無い。……事の外間違っている気がしないのはご愛敬か。
「俺は野良犬に手を噛まれても、そこいら犬を蹴りあげたりしませんよ。まかり間違って、今回みたいに狼に手を出すほど無謀ではないつもりですし。……まぁ、これは俺が犬に噛まれていない≠ゥらこそ言える言葉ですが」
「ふふふ。それならいっその事噛まれて≠ンますか?」
紫はそう微笑み、幽香の同等はありそうな妖力でもって威嚇してくる。俺も負けじと、内包している氣を少しずつ解放して一触即発な雰囲気で──これまた茶番をしていると、それに見かねたらしい幽香が口を挟んでくる。
「ちょっと、やるなら他でやって頂戴。……大体、スキマ妖怪は私に件≠フ返答を聞きに来たのでしょう? ……妖怪の大群を引き連れて月に攻め込むから一口乗らないか?>氛氓セったかしら?」
「ええ、良い
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