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ご注文は護衛ですか? 
第一話 そんな護衛で大丈夫か? 大丈夫だ。問題しかない。
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たくないので、私は、こうなるまでの経緯を説明した。
彼の素性も含めて。
彼は「一般人に話していいかと聞いてきたのはお前じゃないか」とでも言いたげな顔をしていた。
そのことで多少溜飲は下がり、何とかシャロの誤解を解くことには成功した。


リゼ「と、いうわけなんだ」

シャロ「た、大変だったんですね」

雄二「ああ、リゼは想定していたよりも体重が重くて大変だった」

リゼ「そんなことないだろ!?」

雄二「なに、脂肪よりも筋肉が発達しているだけだ。太っているわけではない。安心しろ」

リゼ「なんのフォローにもなってない!!」

シャロ「えっと、と、取り敢えず、私、桐間紗路って言います」

雄二「風見雄二。雄二でかまわない」

シャロ「じゃあ、雄二先輩で」


あんなことの後だというのに、丁寧に自己紹介を済ませるシャロ。あの社交性の高さは是非とも見習いたい。
と、思ったのだが、


(相手の歩幅三歩分距離が空いてる)


警戒はといていなかった。


その後、彼が食堂に出ていくのは注目を集め、尚且つ野放しにしておくのは危険だ、という事で、購買でサンドイッチを今日驚かせてしまったお詫びとして、私と彼が互いにシャロに昼食を奢った。
表面上は何も言わなかったが、明らかにシャロは彼を警戒していた。
そんなこんなで、シャロと彼――風見雄二のファーストコンタクトは、私に次ぐ惨事で幕を下ろしたのだった。




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