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ご注文は護衛ですか? 
第一話 そんな護衛で大丈夫か? 大丈夫だ。問題しかない。
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会ってみたらどうだ?緊張はほぐれるぞ」

リゼ「余計頭がおかしくなったと警戒されるだろうが」

雄二「別に、通常通りでいいんじゃないか?やましいことはなにもないのだからな。きちんと話し合えば余計な衝突は避けられるだろう」

リゼ「そ、それはそうだが……いや待て、そもそもこれはお前が原因なのであって」

雄二「その話はもういいだろ。今は、お前の友人にどうやって話をするかだ。軍人の娘なら、今やるべきことと、そうでないことの見分けぐらい付くだろう?」

リゼ「……わかった。お前の一件は持ち帰った後、処遇を決定する。……取り敢えず、シャロに連絡をしよう……だが、なんていえばいいんだ……?」


そこまで言われては、流石に頭も冷える。冷えた頭で改めて考え、誤解を解くのが先だとするが、そうなると、今度は連絡手段は普通に電話でいいだろう。
素早くポケットから携帯電話を取り出すが、そこで尻込みをしてしまう。


雄二「……面倒だ。携帯を貸してくれ」


それを見かねた彼は、私から携帯をひったくると、シャロの番号に勝手に電話をかけてしまう。


シャロ『リゼ先輩!?……じ、実はですね。さっき妙な白昼夢を見まして。すごいんですよ。リゼ先輩とうちの制服を着た知らない男の人が、先輩をお姫様抱っこしてて、その人の顔を先輩が赤らんだ頬と、潤んだ瞳で上目づかいで見上げてるんです。アハハ、ほんと、すごい白昼夢ですよね〜』

雄二「リゼ先輩、とやらは預かった。返して欲しくば、先程の掃除用具室までこい。制限時間は一分だ」

リゼ「ちょ!?」


ぶつ、と言いたいことだけ言った彼は、通話を終了してしまう。


リゼ「おいこら、どうして誘拐犯なんだよ!?」

雄二「こちらの方が急いでくれると思ってな」

リゼ「お前なぁあ!!」

シャロ「り、リゼ先輩!!無事ですか!?って、さっきの男の人!!??!??あなたが犯人だったんですか!?」

雄二「人違いだ。他を当たってくれ」

シャロ「あ、そうなんですか、すみません」

(信じた!?)

シャロ「リゼ先輩!!ご無事ですか?」

リゼ「あ、ああ、大丈夫だ。この通り、ぴんぴんしている」

シャロ「よ、よかったぁ。さっき先輩の携帯から電話がかかってきて、知らない男の人が先輩を預かったなんて言うので。ああ、でも、無事なら良かったです」

リゼ「心配してくれてありがとう。……それで、さっきの事なんだが…」

シャロ「さっき?」

リゼ「ほ、ほら、コイツと私が、そ、その、抱き合っていたことだ」

シャロ「……夢じゃなかったんですか?」

リゼ「ああ、いっそのこと、私も夢の出来事にしてしまいたいが、事実だ」


友達には嘘はつけないし、付き
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