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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第110話 ALFと解放軍
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察した。
当然だろう。全く同じ想いを持っていたのだから。キリトも迷っている様子だった。
そんな中、声を発した者がいた。
「……引き受けよう」
両腕を組み、目を瞑っていた男がそう声を上げたのだ。その言葉に皆が反応した。中でもユリエールは信じられないような表情をしていた。まだ、裏付けもとっていないこの状況で、こんな無茶な願いを聞き入れてくれるというのだから。
「リュウキ、くん……」
「迷うくらいなら、行動をしよう。後悔をしない様にな。……失ってから、後悔しても遅すぎるんだ」
リュウキはそう言うと、ユリエールを、そして他の3人を見て、笑った。
「オレ達なら、大丈夫だって信じているからな? 仮に、これが罠だったとしても。オレ達なら問題ない。この4人なら何でも出来る。……そうだろう?」
その言葉が引き金だった様だ。キリトもニヤっと笑った。
「そうだな。疑って後悔するぐらいなら、信じて後悔した方が幾らかマシだ」
「そう、だね? 私、皆とだったら、なんだって切り抜けられる。リュウキ君の様に皆の事、信じてるしね」
「……うん。皆が納得してるのに、私だけいかないなんて言えないし、言わない。私だって、大事な人を助けたいって気持ちわかるから」
3人とも頷いた。
そして、ユリエールも思わず口元に手を当てて、更に涙を溜めた。
「……それに、ユイ。この人は嘘を言っていない。……そうだろう?」
「うん。だいじょうぶ。そのおねえちゃん、うそついてないよ」
リュウキが軽く隣のユイの頭を撫でながら聞くと、ユイもニコリと笑って頷いた。まるで、相手のこころが判る様だった。……その発言内容もそうだが、つい昨日までのたどたどしさが嘘のような立派な日本語を使っているのも驚きの1つだった。
「ユイちゃんも、そう思うの?」
リュウキの言葉に同意したユイに、アスナはそう問いかけた。すると、ユイは、こくりと頷く。
「うん、ママ。……うまくいえないけど、わたし、わかる」
そのユイの言葉を聴いて……ユリエールは、再び深く頭を下げた。目に溜まった涙をぱっ、と滴らせながら……。
「ありがとう……ありがとうございます……」
「それは、シンカーさんを救出してからにしましょう」
「そうですよ、ユリエールさん。……涙は、とっておきましょう。彼をつれて、戻ってきたその時に」
ユリエールの肩を掴み、励ますアスナ。そして、傍らで微笑むレイナ。キリトは、ユイの頭を撫でなら。
「なら、ユイはちょっとお留守番だな?」
そう言ったと同時だった。
大きく、くりっと開いていたユイの目が少しつり上がり、首をブンブンと左右に振ったのだ。
「いや、ユイもいくっ!」
流石にその言葉だ
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