時のスパイラル
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ドヤ顔でポーズ決めてます。一夜さんらしいです。
そんな一夜さんを横目に、俺は目を使って大聖殿の方を覗く。すると、バイロがこちらを見ているのを見つけた。
そのバイロが杖で何かを指示すると、後ろから巨大なタコがこちらに向かって飛んでくる。
「ちょっと!!タコがこっちに飛んで来ましたよ!!」
俺が慌てて一夜さんに状況を教えると、一夜さんはそのタコを冷静に視野の中に入れる。
「タコごときが、クリスティーナ改の敵ではない!!メェーン!!」
一夜さんのメェーンと同時に砲丸がタコに撃ち込まれ、クリーンヒットしたかに思えた。しかし、タコの頭に当たった砲丸は弾かれてしまい、タコにキズがついている様子はなかった。
「全部弾き返されちゃってるねぇ」
「こ・・・これは・・・」
ハッピーと一夜さんがそう言っている間にも、タコはこちらに近づいてくる。やがて、タコはクリスティーナ改に絡み付いてきた。
「危険な香り!!」
「船から叩き落とすんだ!!」
エルザさんの指示で俺たちはタコをクリスティーナ改から引き剥がそうと魔法で攻撃する。しかし、あまり効いているようには見えなかった。
すると、タコが口から墨を吐いて攻撃してくる。
「危ねぇ!!」
墨がこちらにも飛んできたので下がって避けたら、墨が落ちた場所が溶けてしまった。
「いかん!!このままでは、7年前の二の舞!!」
7年前のニルヴァーナの時に六魔将軍によって落とされたことを思い出す。あの時は誰も乗ってなかったからそこまで被害が出なかったけど、今回は一夜さんも俺たちも乗っている。これって不味いんじゃ・・・
「メェーン!!スパイラルアンカー射出!!」
すると、一夜さんはそのようなことを言う。それと同時にクリスティーナ改の至るところから鉤爪が現れ、タコを逃がすまいと縛る、
「このタコは、クリスティーナ改もろとも始末する。みんなはその前に脱出しろ!!」
一夜さんは天馬の頭から俺たちを見てそう言う。
「でも・・・それじゃあ一夜さんが・・・」
「いいから行くんだ!!」
ウェンディが一夜さんの心配をするが、一夜さんは俺たちに背を向ける。その背中は、俺たちにただ1つ、「仲間を助けろ」と言っているような気がした。
「「「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」」」
一夜さんのその姿に俺たちは言葉を失う。次第にクリスティーナ改は大聖殿へと近づいていく。
「みんな!!行くぞ!!」
「「「「「「「「「「オオッ!!」」」」」」」」」」
俺たちはクリスティーナ改から大聖殿に飛び移る。俺たちが飛んだのと同じぐらいのタイミングで、クリスティーナ改は羽が折れ、あらぬ方向へとフラフラと飛んでいく
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