83オーディンが来た
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からのぉ。最近では英雄や勇者の数も減ったもんでな、経費削減でヴァルキリー部署が縮小傾向での、こやつもわしのお付になるまで職場の隅にいたのじゃよ」
オーディンはうんうんうなずきながら言う。そういえば俺が北欧に行ったときもそうだったな。
「爺さんが日本にいる間、俺たちで護衛することになっている。バラキエルは堕天使側のバックアップ要員だ。俺も最近忙しくて、ここにいられるのも限られているからな。その間、俺の代わりにバラキエルが見てくれるだろう」
「よろしく頼む」
と、言葉少なにバラキエルがあいさつをくれた。
私たちがオーディンの護衛なの?めんどくさい……
「爺さん、来日するにはちょっと早すぎたんじゃないか? 俺が聞いていた日程はもう少し先だったはずだが。今回来日の主目的は日本の神々と話をつけたいからだろう? ミカエルとサーゼクスが仲介で、俺が会議に同席――と」
アザゼルが茶を飲みつつ訊いた。
「まあの。それと我が国の内情で少々厄介事……というよりも厄介なもんにわしのやり方を批難されておってな。ことを起こされる前に早めに行動しておこうと思ってのぉ。日本の神々といくつか話をしておきたいんじゃよ。いままで閉鎖的にやっとって交流すらなかったからのぉ」
オーディンは長い白ヒゲをさすりながら嘆息していた。どこも色々と厄介事を抱えている……
続く
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