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リリなのinボクらの太陽サーガ
別離
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RPAの高い技術力なら、この世界の太陽銃を作れるかもしれない。それともう一つ、かつてアレクトロ社に潜入する時に使ったスニーキングスーツもついでに送っておく。なんか擬態とかが出来るスーツのような面白い物が出来るかもな。……さて、いい加減情報をまとめよう。

「……ミッドチルダ……ベルカ……次元世界……時空管理局……魔導師……魔法……デバイス……。それぞれに詳細な説明を加えて……あと管理局の政治体制について考察も含めて、と」

まぁ、暗黒物質に管理局が恐れを抱くのは想定し得たから、指名手配された事は大して予想外でもない。それに俺の寿命はもう風前の灯火、手配されなくともすぐ終わりを迎える運命だ。だが今はマキナとシャロンの立場が危ういままだから、ラタトスクとファーヴニルの件は別として、少なくともそれを放置したまま逝く訳にはいかない。いざとなったら、先が無い人間にしか出来ない奥の手を使わせてもらうさ。

「ああ、それと太陽結晶を送った理由を捕捉するために、俺達の世界についても書いておこう。世紀末世界……暗黒物質……イモータル……エナジー……絶対存在……そして太陽銃。…………ふぅ、情報の整理って結構面倒くさいな」

こういう事務作業は少し苦手なんだよ……どうせなら身体を動かしていたい。そうして昼過ぎまで時間をかけて情報をまとめ、リキッドにようやく送信し終わった事で、肩を回してコリをほぐす。一息つくべくコーヒーを淹れようとしたら、ふと周りが静かな事に気が付いた。

「すぅ………すぅ……」

「すぴー……すぴー……」

「あぁ、そういえばヴェルザンディ遺跡探索から夜通し動き続けて休む暇も無かったな。そりゃあ眠くもなるか」

リビングで寝息を立ててシャロンとマキナは互いに寄り添うようにベッドで寝ており、レヴィはソファの上でだらぁ〜っと全身を伸ばして眠っていた。そのありふれた穏やかな空気は、俺の精神に安らぎと癒しを与えてくれた。……用事も済んだし、俺も疲れが溜まってるからコーヒーを飲んで休憩しよう。

インスタントコーヒーを一口飲み、テーブルに置いてある閲覧用の資料の中に、VR訓練の内容が書かれている物があり、ちょっとした興味本位で読んでみる。“スニーキングミッション60”、“ウェポンミッション80”、アドバンスド……なるほど、この辺は基礎とある程度の応用範囲で訓練を行うらしい。他の資料を手に取ると、そこにはとある兵器の操縦系統の訓練内容が書かれていた。……最初はわからなかったが、この資料はアレの操作をVR訓練で学ぶ奴か。役に立つかわからんが、とりあえず覚えておこう。

今日はもう疲れてるから休むが、明日辺りマキナ達と気晴らしに出かけでもするか。命を管理局に狙われてはいるが、この世界でも追われている訳では無い。ここは自由の国アメリカ、世界
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