別離
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のは不気味ね。すぐ傍にいるのはわかるけど、一体どこにいるの……!?」
「待って。まだファーヴニルの様子が……!」
エイミィの言う通り、映像では孵化を終えたファーヴニルが大きく口を開け、光を放つ粒子を吸い込み始めていた。魔導師なら体の感覚でわかる、吸収しているのは間違いなく魔力素。それを取り込むほどファーヴニルはさらに巨大化、本来の力を取り戻していった。
「私達の魔法が……あんな化け物の力になってしまうなんて……」
「認めたくないけど……ファーヴニルは私達魔導師の天敵だ。普通の魔法じゃあ、まともに対抗する事もできないと思う」
ヴァナルガンドと戦った経験がある私達だからこそ、絶対存在にはエナジーを使った方が通用すると理解している。エナジー無しの魔法では、本来の十分の一程度の威力しか発揮しない。だからこの戦いはエナジーを使える人間、つまり私、姐さん、なのは、エレンさん、そしてお兄ちゃんがカギとなる。
しかし次元世界のほとんどの人はエナジーを使えない。そして魔法至上主義である管理局も、自分達の魔法が通じない事を認めるとは思えない。だから管理局が……皆の意識が変わらなくては、ファーヴニルに全てを破壊され、ラタトスクが破壊の王となってしまう。まだファーヴニルが動いていない今の内に、私達で何とかしないと……。
アースラがミッドチルダ防衛陣に到着したとき、私は次元世界の人間で唯一太陽の力を使える事の責任を心から理解した。そして……地上と本局の人達の口論が繰り広げられている場所へと降り立った。
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