情報進機-インフォメイザー-
第0機 zero -戦いの序章-
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20××年。一体の巨大生物が発見された。
それは、北極の氷塊の中から偶然見つかったらしい。
科学者たちはその生物の構造を徹底的に調べ上げた。
そして、この生物を利用して我々が抱える問題を
解決していこうというプロジェクトが発案された。
これは、それから十数年後の話である。
ー西暦20△□年
「ふあぁぁ〜〜〜‥‥‥‥んん‥‥‥」
僕は両腕を上げて背伸びをした。
そして、ゆっくりと立ち上がると
台所に向かい、パンを片手にトースターの前に立った。
「今日もいい天気だなぁ」
そんな事をつぶやきながらパンを二枚
網の上に置いて扉を閉め、焼き時間を
3分に設定してからスイッチを押した。
そして、テレビのスイッチを入れた。
?続いてのニュースです。昨日、午後11時半、戸鳴市で――――――?
テレビのど真ん中で男性キャスターが原稿を淡々と読んでいるが
それを無視して、僕はテレビの左上に表示されている時計を見た。
そこには、6時34分とあった。
「あー、"もう朝"のじゃんけん押せなかった。
押さないとポイント入らないのにな‥‥‥‥」
別のテレビ局で放送されている"NEWSもう朝"で
6時半と7時半にあるリモコンの3色ボタンを押して
じゃんけんをするという企画で、30ポイント貯めると
二週間ごとに変わるが、今週は"もう朝くん"のぬいぐるみと
最新式炊飯器がもらえるのだ。しかも、なんと無料で。
「でも七時半にはもういないしな‥‥‥今日は諦め――――――」
チーーンッ♪
「‥‥‥‥‥‥‥」
丁度いいタイミングでトースターが鳴った。
こういう時には若干苛立ちを覚えるが
それを我慢して、扉を開けてトースターから
軽く焦げ目の付いたパン二枚を取り出して
チラシの上に置いて、テーブルの上まで運んだ。
「‥‥‥お、あの犯人捕まったんだ」
両方のパンにいちごジャムを塗りながら
轢き逃げ事件の犯人についてのニュースを見ていた。
油断して指にジャムが付いたので、舐めとった。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
焼けたパンのサクサクとした食感を感じながら
テレビをボーっと眺めていた。
そんな感じで、いつの間にか二枚とも
食べつくしてしまっていた。
「‥‥‥‥‥さてと、学校行くか」
僕はチラシの上に乗ったパンの欠片を
ゴミ箱の上でチラシの裏を叩いて落とした。
そして、チラシを元の位置に戻すと
俺は部屋に戻って、制服に着替えた。
「あ、もうこんな時間か」
テレビの時計はもうすぐ7時を示そうとしていた。
僕は鞄の中を一度確認して、テレビの電源を切った。
そして、玄関に座り込んで白のスニーカーを履
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