第4巻後編
久々のIS学園×夢の中のラウラ
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の状態となった。学園食堂に隣接しているカフェに行くが、ここは冷暖房完備で年中無休の駅前コーヒーショップよりもハイグレードな本格的ドリンクを提供しているカフェだ。四季折々のスイーツが楽しめるのだが、夏休み中だからか学園生の姿が絶えなくいたのだった。
「ね、ね、あれ、一年の織斑君じゃない?」
「ホントだ!初めて生で見た!」
「でも私達より年上だからか、カッコいいし年下もいいけど年上もいいわね〜」
「でもでも、私的には一年生なのに教師じゃなくて生徒だと言うのにしっかりしてそうな雰囲気が好きかな」
そんなお喋りが俄かに聞こえてくるが、俺は動揺する事なくコーヒーを飲んでいた。セシリアとシャルはそれぞれの飲み物を飲んでいたけど、ラウラは何してるんだろうかな?まだ昼前だが、寝ているとの事なのでシャルが迎えに行く事となってからここに来るようにとの事だった。さてとラウラは今どういう状況かを見るために、ラウラの夢の中を見ていた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。階級は少尉。現在はIS学園の試験操縦士」
薄暗い部屋で、不快な湿度がここは地下だと物語っている。ここはラウラの記憶の中でも、特に暗い部分で軍隊の訓練で一番嫌いだった尋問に対する耐性訓練。っておいおい、耐性訓練って女だとだいたい想像出来るが訓練場所というより尋問という拷問場所として使われた部屋らしい。水滴の音から察するに、結露した天井から時折落ちてくるそれが、無性にラウラが苛立ちを覚えていた。
「気分は如何かな?ふふ、顔色が良くないね」
立つ気力も座る体力も無いラウラは、そんな問いかけを一々相手になどしない。悍ましき部屋の主であろう女だが、顔が見えないのか逆光になる位置で立っているので腰の後ろで手を組んでいた。声は妙に澄んでいて、この部屋の湿度もあってか特別綺麗に木霊した。
「さて、三日間の不眠と断食は如何だったかな、ラウラ君。ん?」
答えるのも嫌なのか、体力を温存したいのか今のラウラはとても疲弊していた。
「これはねえ、典型的な尋問なんだよ。大昔から使われている手法だ。時間の概念が停止した部屋で眠らせず、食べさせず、そして延々と水滴の音だけを聞かせる」
かつかつと、硬質のかかとを鳴らして女は数歩進んでから座った。勝手にしろと心の中で呟くのがやっとだったが、これはどんな夢なんだか。椅子に座った女は、左右に首を鳴らしてからゆっくりと脚を組んだ。僅かな光の網から抜け出た脚は素肌だったので、この尋問官が軍服を着ていない事から軍人ではなくいつのも訓練官でもないかに思えたラウラ。
「(こいつは誰だ?どうしてここにいる?だがそうなるとまずは・・・・)」
「まずは椅子を倒し、そのまま首を取る・・・・というのは、余りおススメしないな」
「(!?な、な
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