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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
第八話《織斑一夏という人格》
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こう言った。
「千冬姉。助けに来てくれて、ありがとう」
織斑千冬は、おおきく顔をしかめた。
その時、俺はこの部屋の臭いのせいだと思っていた。でも、
『私』は織斑千冬のことは、ずっと『お姉ちゃん』と呼んでいた。
もしかしたら千冬姉は、この瞬間から、俺が『私』じゃないことに気付いていたのかもしれない。
俺の中にいる・・・いや、『私』の中にいる私が目を覚ました。
スコールに壊され尽くした私。
俺はもう、『私』の操縦権を失っていた。
俺はただ、壊れた私を見ることしかできなくなっていた。
「躱ア饐アおかあ、さん。褻ア弖ウお、かあさん。」
織斑一夏は、私は顔を歪め、笑顔を作った。
「一夏ちゃん。早くしないと、あの子達が殺されてしまうわよ」
「あの子。あの子、?あの子あ、の子。」
織斑一夏は呟きながら海を見た。
「あ?、の子箒!。?鈴。し?ゃる。らゥら。あの子?」
織斑一夏は両手を宙へおおきく広げ、叫ぶ。
ーーなんだよ、こいつ。狂ってる。いや、俺なんだけどさ。
「」
言葉にならないそれを叫んだら、織斑一夏にISの装甲らしき白いものが生え、織斑一夏を包み込む。
瞬間。大きな衝撃とともに上空へ飛び上がった。急加速、急停止を繰り返しながら五百メートルほど上空へ浮かぶと、福音へ向かって飛び始めた。
白い光を撒き散らし、織斑一夏は加速する。
いつしかそれは音速を越え、ソニックブームが周りに現れていた。
「織斑先生!正体不明のISが福音に接近しています!」
旅館の宴会用の大座敷、そこに浮かんでいる大型の空中投影ディスプレイには、白く耀くISーー織斑一夏が写し出されていた。
「・・・なんだ!?こいつは」
織斑千冬は動揺を隠せなかった。
ディスプレイに映る音速で移動するそれは、まるで純白のドレスを纏った『白騎士』だった。
私は第二形態に移行している『福音』と対峙していた。
純白のISと白銀のIS。
徐々に雲が晴れ、いくつかの陽光が射す。二つのISはそれらを反射し、眩い光を放つ。
双方のISは仮面を被る形になっており、表情は見えない。だが純白のISは肩を震わしている。笑っている。
「」
言葉にならない言葉を発した後、純白のISは白銀のISーー福音に飛びかかった。
形なんてない。まるで獣のように飛びかかった私は、そのまま福音のエネルギー弾による一斉放射
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