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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン30 鉄砲水と移動砲台と侵略者
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「ウイルス、感染」
「覚悟の上です!」

 フィールドを不気味な細胞が支配する中、空のかなたから無数のミサイルが放たれて黄色のワームを一瞬で燃えカスに変える。遅れて、2台の戦闘機が融合を果たしたマシンが戦場に参戦した。だが、その全身にA細胞が侵食していく。

 VW−タイガー・カタパルト 攻2000→ワーム・ヤガン 攻1000(破壊)
 中野(?)&野中(?) LP2900→1900
 VW−タイガー・カタパルト Aカウンター0→1

「自身の効果で特殊召喚されたヤガンは、フィールドから離れるとき除外される……」
「そうですか。破壊効果を発動したターン、インパクトはサーチ効果を使用できません。ターンエンドです」
「ゼクス、ヤガン、お前たちの仇はきっととる……!ドローだ。スタンバイフェイズにA細胞が増殖されるが、この手札なら意味はないな」

 怒りに燃える野中が、自身の変化したデッキからカードを引く。よほどいいカードを引いたらしく、口の端が笑いに歪んだ。

 VW−タイガー・カタパルト Aカウンター1→2

「魔法カード、ワーム・コールを発動。自分フィールドにモンスターが存在しないならば、手札のワーム1体を裏側守備表示で特殊召喚することができる。俺はこの効果でレベル7、ワーム・ヴィクトリーをセット。そして魔法カード、太陽の書を発動!」
「(自分で伏せて自分で反転?)」
『これは……ごめんなさい私のさっきのコンボが決まらなかったせいで、今割とピンチです』

 相変わらず平謝りしながらも、グレイドルさんの声にはいささか緊張の色が見える。そうか、今そんなにきついのか。………ふーむ。

「ワーム・ヴィクトリーはリバースした時、ワーム以外の表側表示モンスターをすべて破壊する!吹き飛べ、タイガー・カタパルト!」
「何!?貴様、俺のウイルスコンボを阻害する気か!」
「何か勘違いしているようだが、お前とは今回たまたま利害が一致しただけでいちいちお前のデッキの都合に合わせるつもりはない。ヴィクトリー、そこの鉄くずを握りつぶせ!」

 微妙な仲間割れを尻目に、赤い体に6本腕を持つ全身粘液で光る爬虫類とは名ばかりの異星の生物の指が戦闘機の鋼鉄のボディーをまとめて掴むと、ほとんど力を入れた様子もなくそのまま驚異的な握力で握りつぶした。

「だがこれだけではない。ヴィクトリーの攻撃力は、墓地に存在する爬虫類ワームの数の500倍となる。今のままでは攻撃力0というところだが、このカードを使えばどうなると思う?魔法発動、スネーク・レイン!手札1枚をコストに、デッキから爬虫類族モンスターを4体墓地に送る!」
「(4体!?それじゃあ最高で……)」
『口をはさむようで申し訳ありませんが、今手札コストにしたのもワームモンスター、ディ
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