ターン30 鉄砲水と移動砲台と侵略者
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モンスターの攻守を300アップ。さらにペンギン・ナイトメアを場に出すことで自分フィールドの水属性はさらに攻撃力200アップ。これでエーリアン・ハンターに攻撃、孤高のウィンター・ストリーム!」
青氷の白夜龍 攻3000→3300→3500→エーリアン・ハンター 攻1600(破壊)
中野(?)&野中(?) LP1900→0
「お、おのれ……」
「この役立たずめ、お前のせいで負けたんだぞ」
「こちらのセリフだ。……だがまあ、約束は約束だ。いいだろう、俺たちは帰る」
約束?だがその意味を聞く前に、中野と野中の体が糸の切れた人形のように地面に崩れ落ちる。かすかに寝息が聞こえるところを見ると、単に眠っているだけのようだ。
「いよしっ、お疲れ万丈目」
「ああ。そういえば、結局あのグレイドルとかいうカードはなんだったんだ?」
「おっと、そうだった!そろそろ、僕の体から出て行ってもらえないかな?」
諭すように呼びかけると、僕の足のあたりをなにかが這う感触がした後で足元に銀色の水たまりができる。先ほどアリゲーターが出てきたときのように震えつつふくらみ形を変えるそれは、今度は色は銀色のままで大きな頭に長い指の上半身とスライム状の下半身を持つ、いわゆるグレイ型宇宙人の変身途中といった風体になる。とっさに万丈目が身構えるが、僕はそれをじっと見ていた。さっきまで話していたグレイドルさんがこれだと感覚でわかったからだ。
「えーっと……一件落着、でいいのかな?」
『ええはい、もちろんです〜!本当に本当に申し訳ありませんでした、おかげで私の命もこうして……』
「お、お前は何者だ!?」
『あなたはこちらの方の相方さん、あなたにもご迷惑をおかけしました、って私まだ自己紹介も済ませてませんね、本当に失礼なことをしてしまいすいません!』
本人はこう言っているが、自己紹介されなくても何となくの想像はつく。よく見るとその体はUFOともども砂浜の色と微妙にかぶっているせいでわかりにくいが半透明で、ちょうど見慣れたハネクリボーやらおジャマ三兄弟ぐらいの薄さだったからだ。
『私はデュエルモンスターズの精霊、グレイドル・スライムといいます。どうもおふた方は精霊が見える人間のようで、それに甘えるような形となってしまいほんっとうにご迷惑を掛けました』
「わかったわかった、わかったから何があったのか説明してちょうだい?」
その後何度も挟まる悪気のない謝罪に話を中断されながら聞いたところによると、どうもあの2人、何となく察していた通りエーリアンとワームの精霊に誤ってさっき墜落した宇宙船をぶつけてしまい、それでひたすら追いかけられていたらしい。……だからって精霊世界から現実世界に来たりすんのかな、とかこれそもそも悪いの全部
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