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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第106話 そうだ、大胆にいってみよう!
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あるんだけど、アルゴやリズとちょっと相談して、相応しい物がないかな? って聞いてみたら、プレイヤーメイドが良いと言われて……な。ちょっと素材の量が多かったから時間がかかってしまったが」
小さな指輪だというのに、素材の数が馬鹿にならなかったのだ。そこは、ゲームの仕様、だろうか。
「オレ達は結婚……したけど、その……システムだけじゃ、味気ない、だろう?だから……レイナが喜ぶと思って……」
リュウキは、少し恥ずかしそうに頭を掻きながらそう言っていた。レイナは、暫く……呆然としていたけど……だんだん、目に涙が溜まっていく。
「その……気に入らなかった?」
「っ! っっ!」
レイナは、ぶんぶんと首を左右に振った。髪の毛が乱れてしまうけど、そんな事はお構いなしに。
そして、目に溜まった涙が流れ出した頃に。
「う、嬉しいよ……、わたし、わたし……っっ」
声に、出すことが出来た。そして、リュウキに思い切り抱きつく。
「ありがとうっ……今までで、一番嬉しいっ……本当にっ!大好き、大好きだよリュウキくんっ……」
「ふふ……喜んでくれたのなら良かったよ」
「これ……リュウキくんの分もあるの?」
「ん。ああ」
「なら……私に着けさせて?」
「……宜しく頼むよ」
「う、うんっ!」
レイナはこの後、歓喜の涙を拭い……リュウキの薬指に指輪を着けた。そして……。
「私は、リュウキ君の事をずっと……ずっと愛する事、誓いますっ……」
「オレは、レイナの事を……ずっと愛し続けることを誓います。この命尽きるまで……」
結婚式と言うものにレイナは憧れていた。ウエディングドレスを着て……そして、愛する人が傍に居てくれて……。とっても憧れていたんだ。この世界から無事出られたら、いつかはリュウキと式をしたい。
それが夢でもあった。幸せな時間をずっと過ごしたいと言う気持ちもあったけれど……現実に還ったら本当の夫婦に……と。
宣誓をした後、2人はそっと口付けを交わした。
〜おまけ〜
「ふふ、リューキくん?」
「ん?」
「あのね〜、結婚指輪って、左手の薬指、なんだよ?右手は婚約指輪。私達、その……結婚してるから、左手が正解っ?」
「っ……なら、なんで教えてくれなかったんだ? あの時に」
「もぅ、ムードを考えたら出来ないよっ、それに……嬉しくって嬉しくって……そんな事、考えられなかったから……」
「そう、か……」
その後、リュウキは照れくさそうに、レイナの右手薬指から左手薬指へと着け直していた。勉強不足だった……と、反省をしながら。そんなリュウキをみて、レイナは愛おしそうに微笑むのだった。
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