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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第105話 料理への想いと鼠の初恋
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レイナはしょぼんとしながらも、アルゴの言っている事は十分に身にしみている為、思わずそう呟いていたのだ。そして、目的のアイテム採取を行う。……それを横目で見たアルゴは。
「……ははぁ、ホント可愛いナァ、アーちゃんもこの位、ショージキだったら、キー坊位落とせルと思うんだガナぁ?」
そう ニヤニヤとぼやいているのだった。
〜第55層 グランザム〜
場面は、再びアルゴとリュウキに戻る。
黙って聞いていたリュウキだったが……、無理をし過ぎだと感じていた様だ。……その感情が、恐らく自分にも向けれていたと思うと、申し訳ない気持ちも出てくる。これまで、自分も何度も無茶と言われる様な事をしてきているのだから。
「……とまぁ、こんな事ガあったんだヨ」
「成る程……な。無茶し過ぎだ」
「どーかんダ。それに、結局アレは、料理の奥義を極める様なクエじゃ、なかったんだけどネ。残念ながラ」
あのクエストの報酬が、キノコそのものだったのだ。普通に滝に行っても採取る事は出来ないが、あのイベントを介することによって入手が可能となる。食材レベルはA級。高級食材入手クエストと言った所だろう。直接料理スキルに関係するものではなかった。
「ま、全てはリューの為だったんだゾ? それを考えたラ、リューにも責任アルだろ〜? 最後までちゃんとレーちゃんの事、シッカリとしなヨ」
「……そうだな。勿論だ」
リュウキは、笑顔でそう返した。
アルゴはそれを見て、久しぶりにリュウキの笑顔を見れてよかったと、笑うのだった。
「料理か。……確かにレイナの作る料理は美味しい。この世界で随一だよ。ひょっとしたら、現実での味覚を合わせてもトップクラスだって思える」
「ダローね〜。何セ、リューの為の料理だからネ。ソリャ美味しい筈サ」
「……っ。アルゴはどうなんだ?」
「んにゃ?」
リュウキはアルゴの言葉を聞いて顔を赤らめながらも、アルゴに聞き返していた。それは……。
「アルゴも誰かの為に料理をしたい、振る舞いたいと思うことがあるのか? アスナやレイナの様に」
「へ? ………っっ!!!!」
それを聞いた途端。アルゴの頬は赤く、赤く染まる。リュウキとは比べ物にならない程に。ただ、リュウキもアルゴに言われていて、やや顔を逸らしていたから、その顔を見ていなかった。
アルゴにとっては僥倖だろう。
そして、アルゴは、フードを深くかぶり直して、表情を見られない様にし。
「……そうだナ、その情報は1千万コル、って言った所かナ」
「……馬鹿な料金を請求するな。法外すぎるだろ」
リュウキも流石にふざけていると思ったのか、ため息を吐きながらそう言う。アルゴは、大真面目なのである。
特にあの第2層
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