暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第104話 大切な親友
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…」

 レイナはそこまでゆっくり出来ないと言おうとしたが……口をつぐんだ。今、この瞬間を楽しむ、精一杯幸せを噛みしめると思ってるのに、その言葉、戻ると言う言葉はあまり使いたくなかったのだ。

「あーはいはい。そこまで深く考えなくたっていいわよ? 相変わらずだね。リュウキもレイも。ほらほら、入った入った」

 リズはやれやれと、していたが、とりあえず扉を全開にして、2人を迎え入れた。
 そして、2人を入れたのを確認すると、閉店を意味する『CLOSED』の立掛けを扉の前に置く。職人プレイヤー、店を持つ職人アイテムで合った為以前リズは購入したのだ。これにより、リズは店の時間帯を好きに変えられるのだ。
 
 ……ただ、信用問題にもなるから、妄りに使ったりは出来ないけれど。もしも、客が来たら、メッセージを送るよう促す文も添えている。

 本当によくできたゲームだって改めて思っていた。

「じゃあ、改めて お邪魔しますっ!」
「ん。失礼するよ」
「そんな畏まらなくたって良いわよ。だ〜って レイやアスナなんて、勝手知ったる他人の工房状態だったじゃない?」
「あ〜、それ言われちゃったら グゥの音も出ないかな〜。癖になってたからね。お姉ちゃんと私」

 リズの言葉に、思わずレイナは頭をグーでこつぎながら舌をペロリと出していた。

 本当に仕草の一つ一つが愛らしい。

 美人の分類に入る癖に、幼さも残っているから、更に強攻撃だ。落ない男なんていないって思えた。……それに、この男だって最終的には落ちたんだから。

「??」

 リズの視線に気になったリュウキだったが、直ぐにリズはニカッとレイナを見て笑った為、何も言わなかった。

「えっとね、突然押しかけてごめんなさい、リズさん」
「な〜に言ってんのって。二人ならいつだって大歓迎よ?んで、今日はどうしたの?武具のメンテ……っぽい格好じゃないわよね?」

 リズは、2人の全身を満遍なく確認しながらそう言う。この2人がつけている普段着……、所謂 某有名RPGで言う た○びとの服の様なもので、防御等のステータスは殆ど0に等しい。ただ、敏捷性だけは上昇するけど……それは軽量化しただけでだ。でも、この装備でも通常生活をするだけならば、問題ないのだ。色もお好みでカスタマイズ出来るから、おしゃれアイテムにも早変わりする。

「んっとね……、今日はリズさんにお礼を言いに来たんだ」
「ん? 礼?」

 リズはきょとんとした。
 一瞬『レイが礼を?』とか言いそうになったけど……、あのドラゴンが住む55層の氷雪地帯、西の山の風よりも寒〜〜い風が吹きすさびそうになった為、直前で何とか口を噤めた。オヤジギャグとも言われても嫌だし。

 とりあえず、ふざけた事を考えるのを止めて、
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