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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第104話 大切な親友
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めていたんだけれど……。
「ここまでされちゃったら……ねぇ? あ゛ーけしからん!! 未成年でしょうに! 次は既成事実でも作ろうって言うのかしらっ!!」
うがーーっと、両手を振り上げて騒いでしまうリズ。今この瞬間、店に誰も来ていなかったのは幸運だろう。誰かがいたら、絶対にぎょっ!とするに違いないから。
「うう〜ん……、今日はもう店仕舞いしようかなぁ……、ちょっとショックが……」
更に盛大にため息を吐いた時だ。店の扉をノックする音が聞こえてきた。扉から音を透過するのは、ノックと叫び声、そして戦闘での効果音のみ。
その内のノックを認識した様で、店の中に確実に聞こえる様に響いてきたのだ。これで、聞き逃す事は有り得ない。
「はぁ……、ってダメダメ、接客接客!」
リズは、両手で両頬をぱちんっと叩き気合を入れ直した。いつもなら、普通に入ってくる筈なのに、ノックをすると言う事は新顔さんの可能性もある。接客業は初対面が重要だと言う事をリズはよく知っているのだ。
だから、鏡の前で しょぼくれてしまった顔を必死に戻し、笑顔をとりあえず作り……。
「っよし……」
問題ない事を確認。そして、扉を開けて。
「いらっしゃーい! リズベット武具店……へ?」
扉を開けたその先にいたのは2人組。
栗色のショートヘアーの髪の少女と、もう1人は鮮やかな銀髪の少年。……その容姿から考えたら誰なのかは一目瞭然だ。
訪れたのはレイナとリュウキ。
ただ、いつもと違うのが 装備しているモノは、攻略の類のものではないと言う事だ。鎧……は元々リュウキはつけないが、レイナは血盟騎士団のユニフォームを普段から来ているのに、今は部屋着、普段着と言った方が良い。
随分とラフな格好だったのだ。
「リズさん、こんにちはっ!」
「暫く、だったなリズ。こんにちは」
其々挨拶を交わす。
リュウキに関しては、以前にまた使わせてくれ、と言われているが、まだレイナと一緒にいる時間を優先させている様だから、あのエギルの店で会って以来、まだ会っていなかったし、店も使ってないのだ。
「はいはい、こんにちは。ってどーしたの?2人して。確かあんた達って今はどっかに隠居生活してるんじゃなかったっけ?」
にかっと笑いながらそう言うリズ。
驚いたのは事実だけど、2人が来てくれた事は嬉しく感じている自分もいた。しょーじき、嫉妬心はあったけど……、レイナの笑顔を見たらそれも吹き飛びそうになるんだ。前の時の様な顔はもう微塵もないから。
「隠居って……、まぁ 副団長補佐であるレイナがギルドを離れてるって言う意味じゃ、それもそうだな?」
「う〜ん……確かに静かに暮らしたいって思ってるけど、そこまでゆっくりも…
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