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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第104話 大切な親友
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アスナは慌ててキリトの肩から降りた!器用に後方へとくるりと一回転させながら着地をする。
慌てていても、行動の1つ1つが優雅なのは流石だろう。
「……あはははっ!」
そんなアスナを見て思わず笑ってしまうレイナ。……見て解るんだ。
とても幸せだと言う事が。
「誰もいない事なかったな……。よく考えたら」
キリトは思わず苦笑いしながら頭を掻く。同じ層にプレイヤーホームを購入しているんだし。アスナに言われ、肩車したんだけれど。やっぱり恥かしいようだ。
「む……。そのようだ」
リュウキとレイナが手を繋いでいる所。よくよく考えたらあまり見た事ない。だからこそ、リュウキも恥かしいようだ。
女性陣は楽しそうに笑っているが(アスナは若干照れている。)
男性陣はちょ〜〜っと苦笑いが止まらなかった。
気まずそうにしていた2人だけど、とりあえず今日は別れた。今はデートの最中。ダブルデートも良いけれど……新婚さんになったばかりなんだから。
〜第48層 リンダース・リズベット武具店〜
今日も天気は快晴設定。
お日様は頭上高くまで昇って……この第48層も明るく照らしているんだけれど……。リズベット武具店の店主こと、リズベットの表情は一向に晴れない。だら〜っとカウンターに突っ伏していた。
何やら、メッセージウィンドウをチラチラと見ながら……。
「……レイ達は理解できるわよ〜。ええそりゃ勿論!あたしも一枚噛んでるんだし。……でも、まさか殆ど一緒に……」
指先で、メッセージ受信フォルダをクリック。その差出人はアスナだ。
『この度、キリト君と結婚する事になったの。リズ、これまで色々と面倒を見てくれてありがとう。私の相談も乗ってくれて……ありがとう。レイも私もリズの事、大好きだから。リズの事、一生の親友だって思ってるからねー』
普段なら、嬉しい事、極まれりだ。アスナの事もレイナの事もリズ自身も大好きと言っていいのだから。……決して百合的な意味じゃないよ??
でも……問題はある。それは、ある一点において。
「はぁ……け……けっこんて……血痕の間違い……なわけ無いわよね……、おわたおわた……」
リズは、キリトに恋をしたのだ。
あの第55層・グランザムの西の山に生息しているドラゴンから、クリスタライト・インゴットを取りにいった時に。
人の温かさを知る事が出来た。それは、キリトのおかげで。
……この世界に来てから心の一部に居座り続けていた渇きの正体、それが心から温めてくれる人の存在だった。
まだ暫くは熱が残ってるから、覚ました後、改めて絶対に戻ったら……現実に戻ったら第二ラウンドをすると決
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