暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
99話:力の意味とはなんなのか
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はやてはそう言うと、続けてなのはとヴィータに向かって「前線のみんなの動き、どーやった?」と尋ねた。
「んー、まだまだ甘い」
「合格点ではあるけどね」
と、中々厳しい言葉を放ってから、踵を返す二人なのだが……
(そんな嬉しそうな表情(かお)で言われても、ねぇ…?)
士はそう思いながら、傍らにいるはやての顔を見やる。はやても同じ事を考えていたのか、目を合わせるとクスリと小さく笑った。
はてさて、警戒も解除されフォワード四人も、上空で待機していたフェイトとシグナムも帰還したし、後は他部隊にお任せ、と………仕事もないし、寝るか。
そう思い立ち上がった瞬間、扉が開きぞろぞろとフォワード四人が入ってくる。
「「「「失礼します!」」」」
「…お、おぅ……」
寝ようと思ったところで…とは思うが、致し方ない。宿題を出したのは俺の方だしな。
「で、どうだったなのはからの宿題は?」
「はい、それらしい答えを出せました!」
「そうかい、そりゃあよかったな」
俺は笑ってそう返したが、答えたスバルも他三人も急にしおらしくなった。…ん? 何故に?
「え、どしたのそんな顔して?」
「いえ…士さんの出した宿題の方は、まだ……」
「あぁ、まぁそうだわな」
力の意味≠ネんて、難しい質問だった。まだこいつらの戦闘経験(けいけんち)じゃ、そこまでの答えを出しきれはしないか……
「ま、今出せなくてもいいさ。いつか見つけられたら、教えてくれや」
「は、はい…」
「どんな答え≠ェ出るか、楽しみにしてるよ」
四人は俺の言葉に苦笑いを浮かべる。が、ティアナがふとあることに気づき、仕返しとばかりに質問をしてきた。
「士さんは……どう思っているんですか?」
「ん?」
「士さんにとっての力≠チて、なんですか…?」
ティアナの言葉を聞いて、俺は目を見開いた。まさか、そんな返しが来るとは予想してなかった。
そんな俺の反応を見て、三人も同じ疑問を持ったのだろう。目を輝かせて身を乗り出してきた。……はぁ…厄介なことになったな。
「あくまでも、これは俺個人の話だからな。お前らの参考にはならんと思うが…」
と言うものの、目の輝きが失せない四人を見ると、語らないと帰らない―――つまり俺も寝れないのだろう。はぁ…ため息が止まらない。
「―――自分の為、かな」
「……え?」
「なんだ、そんなに驚いて。俺がミッドに住む大勢の人々の為に力を使ってるとでも思ってたの
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