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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第103話 血盟騎士団・リュウキ
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そこまで彼女が考え、そして悔やんでくれている事。ここまで想ってくれている事で嬉しくもある反面、申し訳なくも想っているんだ。
それだけ、苦しんでいたと言う事なのだから。
「そ、そんなっ!そんな事ないよっ、だって、だって……リュウキ君……は……」
レイナはそれ以上は何も言えなかった。ただ、ずっと思っていたから。リュウキが苦しんでいる所なんて見たくないとずっとずっと思っていたんだから。……あの姿を見たその時から。
「……オレは、レイナと一緒だったら何処にいてもでも良いんだ。それに、あの時の事はもう過去の事だよ。オレはもう大丈夫だ。過去より、未来が大切だよ。レイナと一緒にいる未来が……。……ありがとう」
「リュウキ君……」
リュウキは笑顔でそう答えた。もう血盟騎士団に入る事も吝かではない。
彼女の傍にいられるなら何処でも良い……彼女を守れるのなら、何処でも良いんだから……と。
「んー……やっぱり、ちょっぴり妬けちゃう……かな?」
妹と彼を見ていて、アスナはキリトの傍でそうつぶやいていた。またまた、二人だけの世界作っちゃって……っとか一瞬思ったけれど。2人の信頼、そして深い愛情はみて取れるんだ。
初めのうちはずっとずっと、バカップル!とか茶化していたんだけれど……、もう、そんな次元じゃない。心の底から支えあっているからこそなのだから、見ていて心底そう想んだ。
キリトも、アスナ同様2人を見て微笑むと。
「オレも全く同じだ。……それにオレの命はアスナのものなんだから。その…、妬く事なんか無いさ。……アスナとオレもずっと一緒にいたい」
そう言いながらアスナの肩に手を添えた。自分のアスナに対する想いは、リュウキにも負けないと言わんばかりにだ。 やっぱり、恥ずかしそうだから、少しぎこちなかったけれど、はっきりと言えた。
「う……うん//私も……同じだよ。キリト君」
その手を取り……愛おしそうにその手をそっと?み頬ずりをした。
ほんっと、似たもの夫婦が二組いて其々が自分達の世界、作っちゃってるから……。万が一でもこの場に、リズやクラインがいなくて良かったな?とも思える。
いたら盛大に地団駄を踏みそうだから。それこそ家に穴を開ける勢いで……。
「私は、この世界でひとつだけ覚えたことがある。それは諦めないで最後まで頑張る事。……もし元の世界に戻れたら、こうやって、皆で会いたいよね。……レイとリュウキ君。そして私とキリト君の4人で……。でも、やっぱり最初はキリト君と会いたいかな? ふふ、殆ど同時の様な気がするけどね」
アスナはそう言うと、くるりと長い栗色の髪を靡かせながら回ると。
「……私は、勿論……もう一度会ってキリト君のこと、また好きになるよ。絶対に」
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