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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第103話 血盟騎士団・リュウキ
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が、ギルドと言うものを少なからず拒絶している事、その根源を知っているから。……彼は昔、酷い裏切りに似た事があったんだから。
でも、ヒースクリフ……団長はこれ譲歩はしなかった。その事もよく判る。戦力が減ってしまうのだから。巨大ギルドの長、人々の命を背負っていると言ってもいいんだから、ヒースクリフの決定に異議を真っ向から答える事ができなかった。
レイナは、少なくとも、リュウキと話し合ってから決めると言う旨を伝えて、ギルドを後にした。
その後、レイナは重い足取りでホーム、22層へと戻って行った。その道中で、キリトとアスナの2人に出会ったんだ。姉とは連絡は取り合っていたけれど、暫くは2人きりにしてあげたいと思っていたレイナ。
……だけど、まーさか この層でばったり会うなんて思っても無かった。
75層まで開通している状態だから、極論すれば確率は1/75の確率だった。
そして……、出会ったこの時に知ったのだ。お互いの新居が直ぐ傍にあると言う事を。
同じ22層の湖畔の傍にあるログハウスだと言う事を。
「やー、本当に奇遇だね? 同じ層なんてさ? 時期だって同じだし♪」
「だね? でも、ここって凄く良い所だから……必然だったかもね? レイと私がここを選ぶのは」
「うんっ」
レイナは、笑顔を見せながらそう言う。2人はやっぱり、仲が良い姉妹だから。新婚生活ともなると、やはり離れて暮らすことになるのは当然だとは思う。でも、やっぱり傍にいたいと2人とも思っていたんだ。同居……までとは言わずともだ。
アスナとレイナは、偶然が重なって、この層に腰を下ろした2人には感謝をしていた。
「まぁ……、根底を言えば、よくよく考えたら、オレ達の情報の提供者が互いに同じだった。って事を考えたら強ち偶然とも言い切れないがな」
「あー、まあそうだな。確かに、オレもここの情報は≪アイツ≫から貰ったものだ」
リュウキの言葉にキリトは頷いた。
この層の物件は、キリトが言う≪アイツ≫。鼠のアルゴからの情報だった。落ち着けて、戦いを忘れさせるようなのどかな場所。それが、この森と湖畔に囲まれた22層。
流石のリュウキも、アルゴ程、幅広く情報を持っているわけでは無いから、アルゴにこの場所を進められたのだった。
「一先ず……」
リュウキは、軽く咳払いをしアスナとキリトの方を向いた。
「結婚、おめでとう2人とも」
それはリュウキからの精一杯の祝いの言葉……だった。やはり慣れていない事だったから、少しぎこちなかったけれど。
「あ、ああ……。ありがとう」
キリトも少し表情を赤らめながらリュウキにそう言う。こちらも、慣れない言葉を貰ってやっぱりぎこちない。本当に似たもの同士だ
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