リアルナイトメア
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取り、胸の前に置きながら話を続ける。
「実は実は、私も無限時計の封印を生涯かけて見守ることを使命としております」
「お前さん、星霊魔導士か?」
ジャンリュックさんにマカロフさんがそう聞く。何でも今回の教会破壊事件の目的は、ウィル・ネビルの弟子が生涯かけて守っているものを解き放つためのアンチリンクだったらしい。そのアンチリンクの対象は全て星霊魔導士だったからマカロフさんはそう聞いたのだろう。
「いいえ、ただネビルの名を継ぐものとして無限時計の謂れを知り、世に混沌広がる恐れあらば警告し、未然に防ぐことを実は目的としております」
ジャンリュックさんは視線を上げ、何かを思い出している。
「実はあれは数ヶ月前のことです。
とある遺跡の発掘現場にて、無限時計の針が発見されました」
ルーシィさんにルーシィさんパパから遺品としてやってきた部品か。
「それは魔力を封じ込めて、封印するための遺跡でした。考古学協会にも実は調査の連絡が来ましたが、我々がついた時には一足遅く、どうしたことか、流れ流れてジュード様の手に実は渡っていたのです。
実は針が持っている魔力は非常に高く、察知されやすい。悪しき者の手に渡れば混沌を呼び寄せることになりかねません。私は焦りましたが、実はようやくジュード様を探し当て、接触したのです。
放射される魔力を封じるため、私は魔法の布を巻き付けました。そして、ジュード様が再び安全な場所を探して封印する。そんな約束を交わしたのです、実は」
「ルーシィの父が託そうとしていたのは、そのことだったのじゃな」
ジャンリュックさんの話を聞いてマカロフさんが納得したように言う。
「無限時計とは、どれ程危険な物なのだ?」
エルザさんがそう質問すると、ジャンリュックさんは額に汗を浮かべながら答える。
「大魔法、覚めない悪夢『リアルナイトメア』を発動させるのです」
「リアルナイトメア?」
「何ですか?それは」
ジャンリュックさんの言った単語に疑問を持ったマカロフさんと俺は質問をぶつける。
「実は実は、人間の持つ時間の感覚を統べるものであり、ひいては時を支配するということ」
「いささか難しいですが、実際に時間を操る訳ではなく」
「あくまでも感覚の問題な訳ですが・・・」
ジャンリュックさんと考古学協会の人がそう説明してくれる。
「わかるか?」
「俺に聞くなよ・・・」
グレイさんとエルフマンさんもよくわかってないみたいだ。俺もわかってないけど。
「時間の支配とは、混沌の訪れを意味するのです」
「それが世界の終わりになるってのか?イマイチピンと来ねぇが・・・」
考古学協会の人の説明にグレイさんがそう言う。
「考えてもご覧なさい。今は実はいつなのか、自
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