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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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から、まだ平常でいられたのだ。
そしてその後は、再び沈黙が流れる。
「………」
キリト自身も、この雰囲気には慣れてはおらず、何を話せば良いのかが解らない。頭の中で、ぐるぐると言語が回り続けており、何が正解なのかが全然判らないのだ。
(……りゅっ リュウキは一体どうやったんだ……?こ、これって、この緊張感って、BOSS直前の非なんかじゃ……っっ)
悩んだ時は、迷った時は身近に答えがある。昔誰かに言われた事がある様な無い様な……とキリトは思い、レイナとリュウキの事を考えてしまったようだ。
あの2人も間違いなく、経験をしている筈だ。
その事を、2人が結婚してから……想像しなかったか?と問われれば否定は絶対に出来ない。そして、キリトとは逆にアスナは、覚悟を固めていたようだった。
(レイだって、頑張ったんだもん……、わ、わたしだって……)
この時……アスナの脳裏に一瞬浮かんできたのは、妹のレイナとリュウキの事だった。最愛の妹が、あの苦難を経て結ばれた。涙を流しつつも勇気を振り絞って、愛しい人に想いを伝えた。
なら……、自分も話さなければならないし、覚悟を決めなければならない。それに……、今回はキリトの方が一緒にいたいって言ってくれたんだ。あの時の妹の勇気に比べたら……、何とも無い!
嫌われてるかもしれない、とレイナは本気で考えてて……でも勇気を出して、告白した妹の勇気に比べたら。
「……よしっ!!」
更に気合を入れると、アスナはすっと立ち上がった。そのまま、窓際にまで歩いていき、壁に触れて、部屋の操作メニューを出す。キリトは何をしているのか解らなかったが、直ぐにその効果が現れたから理解できた。部屋の四隅に設置されていた証明用のランタンが全ていきなり消えたのだ。
部屋が暗闇に包まれるが……、キリトの索敵スキル補正が自動的に適用されて暗視モードに切り替わっていた。
そのモードから見えるアスナ。
薄青い色彩に染まった部屋の中で、窓からほのかな光に照らされているその姿は美しいという言葉以外の形容が見つからなかった。思わずキリトは息を呑んだ。アスナは、暫くは無言で佇んでいたが……、更に気合を入れたのかぐっと握りこむと、 指でメニューを呼び出し、ポンッとクリックをした。
――……その光景はキリトは決して忘れる事はないだろう。
ソレほどまでの光景だった。
アスナのはいていた衣類が音も無く消滅したのだ。……否、下着はつけている。
だけど……、裸になった。と思っても仕方ない。
「こ、こっちみないで……」
震える声でかすかにそう呟くけれど……、釘付けになってしまって視線を動かす事などできない。単なる3Dのオブジェクトでここまでの美しい姿は再
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