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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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内に守られている事など構わず、2撃目を見舞おうとするアスナに向かって、キリトは両手を激しく振りながら必死に弁解した。恐らく、圏外であれば一瞬でHPがレッドに、否、全損していてもおかしくない威力を秘めた一撃を前にしたのだから、しょうがないだろう。
「わ、悪かった! オレが最大級に悪かった!! い、いや……しかし、そもそもだなぁ……。その……、で、できるの……? SAOの中で……?」
キリトがしどろもどろになりながら聞くと……、ようやく攻撃姿勢をやや解除したアスナが、怒りの覚めやらぬ中に呆れた表情を浮かべて言った。
「し、知らないの……?」
「知りません……。」
キリトの返答に、途端に表情から羞恥へとシフトさせながらアスナは小声で言った。
「……その……オプションメニューの、すっごい深いトコに……《倫理コード解除設定》があるのよ」
アスナの告白にキリトには衝撃が走る。そんな事、まるで初耳だったからだ。
それに、間違いなくβテストの時はそんなものなかったし、マニュアルにだって載ってない。……ソロプレイに徹し戦闘情報以外の興味を向けなかったツケをこんな形で払うことになろうとは……。
――……これ リュウキ知ってたのかな?
キリトは、そのリュウキは知っているのか?と言う疑問よりも、もっと気になる疑問が、直ぐ後に生まれていた。……というより、こんな時でさえ、あの2人の事が頭に浮かぶのは一体どんだけだ!っとつっこみたいが、身近で経験していて、尚且つ気軽に話せるのは、リュウキだけだから、そこは、スルーした方が良さそうだ。
それはそうと、キリトにとって看過し得ない疑問だった。
その上……、あまりの衝撃的な状況・説明のせいもあってか、まだまだ思考能力が回復してない状態だった為。うっかりその事を口にしてしまっていた。
「……その、け、経験がおありなんです……?」
ずがんっ!!! 返答は、速攻だ。キリトが話し終わる間もなく、返答といわんばかりに、アスナの鉄拳がキリトの顔面直前に炸裂した。
「な、ないわよっ!!! バカ―――――ッ!! ギルドの子に聞いたのッ!! キリト君のどんかーーーーんっ!!!」
『経験があるのは妹のほうっ!』とも言っちゃいそうだったけれど、それは何とか飲み込めていた。
こんな時に、彼女達の事を使いたくないからだ。
因みに、この手の話は妹のレイナともしていた。先を越された事自体はアスナは何も思っていないが……いずれは、自分も、とは強く思っていた為、聞いたのだ。
その、経験者と言う事で。
キリトは慌てて平伏しつつ誤りに謝り続けてどうにか、宥める事に成功していた。どんな難関なクエストよりも……、ずっと緊張感があり、難関だった
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