フランドール・スカーレット そのA
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−人里、入り口−魔理沙−
箒で空を飛んで数十分。やっと人里に着いた。
魔理沙「よっこらせっと……久しぶりだな、咲夜」
咲夜「久しぶりね。貴女も無駄に元気だったみたいで安心したわ」
2人は短い挨拶を交わすと本題へ入った。
魔理沙「安心しろ。フランは私が出してやる」
咲夜「ええ、よろしくお願いするわ」
魔理沙「お〜い。行くぞ?」
???「うえぇ、こちとらお前の危険運転のせいで箒酔い中なんだぞ……」
咲夜「あら? こちらの方は?」
魔理沙「ああ、最近出来た友人だよ。彼女は私やフランが持っているものと同じ力を持ってるんだ。名前は……」
そんな会話をしながら、三人は移動を始めた。
???2「ふ〜ん。あいつが霧雨魔理沙、そして奴らの話に出てきたフランと言う奴が……」
すでに闇が蠢いていることも知らずに……
−人里、牢屋−魔理沙−
小兎姫「う〜ん。今月に入ってから、フランドールの牢屋にどんどん物が増えている……このことをどう報告するべきか……」
小兎姫は牢屋の近くで一人悩んでいた。そんなときだった、
魔理沙「どいてくれ、サツの人。フランは私が連れて帰るぜ」
後ろから声をかけられた。
小兎姫「えっ? ちょっと……! 貴女、今なんて言いました?」
魔理沙「だーかーらー、私が連れて帰るっていってんだよ。ほら、さっさと通してくれ」
小兎姫「あ、はい」
小兎姫はこの際誰でもいいからフランドールを連れてかえってほしかったので、詮索はしなかった。
ガチャン!
魔理沙「出ろ、フラン。私と一緒に帰るぞ」
牢屋の扉を開けながら魔理沙は言った。
フラン「なにしに来たの師匠。お呼びじゃないよ」
咲夜「フラン、魔理沙は貴女の師匠でしょ? きっと力になってくれるわ」
フラン「私の力になるですって? なにが出来るって言うの? 魔法の森から来てくれて悪いけど……師匠は私の力にはなれないよ……」
そう言うと、フランは八卦炉を差し出した。
魔理沙「は!」
そう、魔理沙はいつの間にかフランに八卦炉を盗られていたのだ。
魔理沙(わ……わたしの八卦炉だ……いつの間にか盗られている)
フラン「今のが見えた? 気づいた? これが悪霊だよ」
フランは牢屋の扉を奥へ行った。
フラン「私に近づかないで……人間の少ない寿命が縮むだけだよ」
魔理沙(な…なんてことだ……たまげた……この私をいきなりあざむくほどとは……)
魔理沙はフランの背中を見つめながら思った。
魔理沙(そう……私はフランの悪霊の正体を全て知っている……知っていてやって来た……
正体を自分で調べると言っていたそうだが今教えてやる。だが、口で説明するより実際にあいつ自身がこれから体験すればよりよく理解できるだろう。いや! 将来出会う危機のために体で理解する必要がある!)
魔理沙「
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