恒例行事
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いえば、お前最近マネージャー頑張ってくれてるみたいだってな」
「いえ・・・私なんてまだまだです・・・」
確かに最初の頃よりはある程度動けるようになったものの、先輩マネージャーたちの指示がなければまだ十分な働きができていないのも事実。
よって、まだまだ習練が必要だ。
「そうか?俺たちやる側からすれば大分やりやすくなったぜ?」
「え・・・そ・・・そうですか・・・?」
こ・・・これは褒められたんだよね?
お世辞とかそういうのじゃないよね!?素直に喜んでいいんだよね!?
「あうぅ・・・うれしいです・・・」
「あ・・・ああ・・・俺たちみんな感謝してるからこれからもがんばれよな。じゃ」
「あ・・・」
できれば、ここは教室まで送ってくれるパターンじゃないのかな・・・。
それで、教室に帰ったらクラスの人とかに『あれ?お前らって付き合ってたの?』という誤解から始まるラブストーリーなはずじゃ・・・。
「おーい、上本!」
「ん?|央山じゃないか」
「おお、雪菜ちゃん。おっはよー!今日もかわいいねー?よかったら付き合う?」
「え・・・あの・・・」
挨拶まではよかったものの、さすがにいきなりそんなこと言われても困る。
私は混乱して、あうあう言いながらわたわたしていた。
「おい、こら」
「いて!?てめ、上本!何しやがるんだよ!!」
「持上が困ってる。せめて友人にしておけ」
「なんだよー・・・。いいか、上本。世の中には人の恋路をするやつは馬に喰われて死ねっていう言葉があってだな」
「それを言うなら馬に蹴られて、だ。食人馬とかB級ホラーもいいところだ」
な・・・なんかよくわからないけど助かった。
この央山という人は上本さんのクラスメイトで、同じサッカー部でもある。
上本先輩がスピードの乗った突破力重視なら央山先輩は防御力重視のディフェンダータイプだ。
何気に女子からの人気が熱いらしい。
「んじゃ、雪菜ちゃん。また部活終わりにマッサージよろしくねー」
「あ、はい!先輩も頑張って!」
「・・・下心丸見えだっての」
「え?肝試しですか?」
「そ。毎年恒例の肝試し。各部が好きな日にちに学校の七不思議巡りをするの」
なんか苦手そうな分野だ。
と・・・当然7〜8人の大人数グループになるんだよね?
「えーと・・・それで私
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