恒例行事
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お泊り回・・・。
友達なんてそんなにいなかったからお泊りだなんてしたことはない。
だから、どうすればいいのか・・・。
とりあえず、まくら投げだっけ?
あれ?それは旅行系のイベントだったはず・・・。
「うー・・・なんかそう思うと緊張してきました・・・」
情けないけど・・・お手洗いに・・・。
・・・お手洗いってどこ?
「と・・・とりあえずだれか・・・」
確か近くに紗由利さんの部屋があったはず・・・。
「こ・・・これは・・・きつ・・・」
流石にこの年になって漏らすとか恥ずかしすぎる。
そればっかりは避けたい。
「確か一階に利英さんの部屋が・・・」
一瞬なんでこの家にはよくデパートにあるようなお手洗いを示す矢印がないんだろうと思ってしまった。
当然普通の家にそのような表示があるはずもない。
しかし、これだけ広いとそういうのがあってもいいように思えてくる。
で、広間の大階段に来たのだが・・・。
「こんなに・・・段差・・・きつかったっけ・・・」
さっき上った時はそんなに感じなかったけど・・・。
人の感じ方は環境によってこんなにも変わるのか・・・。
「うぅ・・・紗由利さーん・・・」
紗由利さんだ!
これで助かった・・・。
「紗由利さん・・・お手洗いは・・・」
「え?こちらですが・・・」
「ふぅ・・・スッキリ・・・」
「あの・・・申し訳ありません雪菜さま。お手洗いの場所を教えてませんでした・・・」
「いえいえ。それより、もう結構な時間ですよね」
「ええ。お食事の片づけと戸締りなどを」
大変だなあ・・・。
やっぱり、これだけ広い家だと掃除とか半端じゃない量になるんだろうなあ・・・。
「お忙しいんですね。あ・・・だったら私お仕事の邪魔を・・・」
「ああ、それならご心配なく。もう終わって後は寝るだけですから」
なんだ。
それならよかった・・・。
「あ、上本先輩!」
「ん?持上か。もう迷ってないのか?」
「うぅ・・・流石にもう覚えましたよ」
朝、利英さんたちに別れを告げ、自分の家から荷物をいくらか持ってくるため結構早めに出たので、割と早目な時間になってしまった。
しかし、利英さんの家が以外に近所だったのが助かった。
「そう
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