黒城姉妹
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ったんですねー」
「え!?いやー・・・普通の家だと思うよ?」
「普通の家はメイドさんを雇わないですよ?」
メイドさんいる=金持ちという式が私の頭の中にはインストールされている。
だから、利英さんは金持ちだ。
「あー、紗由利のこと?あの子はなんでもお父さんとお母さんが私の世話を任す、とかいってどっかいっちゃったらしいからそれに従ってるだけなんだって。それと、服装はあの子の趣味ね」
どこの家の両親も失踪してるんだなー・・・。
なんて世紀末なんだ。
「あ、利英さんお弁当作ってきたんですよ?」
「え?本当!みせてみせてー!」
こういう少し子供っぽいところとかがあるからきっと紗百合さんの両親とかも放っておけないんだろうなー・・・。
「利英さま」
「・・・雪ちゃん、あなたは何も見ていない。いいね?」
「え?でも・・・迎えに来てくれたんじゃ・・・」
時刻は少し暗くなってきた7時30分ほど。
夜道は危険だと思ったのか、利英さんのことを紗由利さんが迎えに来てくれていた。
「そうですよ。せっかく来たんですから頼ってください」
・・・そういえば、利英さんの家ってどんな感じなんだろ。
やっぱり豪邸とか?
「紗由利さん、私も一緒に帰っていいですか?」
「ええ。かまいませんが・・・方向とか大丈夫ですか?」
「・・・よし、決めた!」
と、私と紗由利さんが話している時に利英さんが何かを決心したようだ。
「雪ちゃん、今日はお泊り回にしよう!」
「・・・え?」
と、いうわけで凛堂宅についた。
思っていたより豪華ではないが、普通に金持ちっぽい洋館だ。
私の豆腐ハウスとは大違いだ。
「今鍵を開けますね」
大きな扉だ。
私より頭三つ分ぐらいで買い。
多分2メートルぐらいあるんじゃないかな?
「では、利英さま。どうぞ」
「うん、ありがとう」
あんな重そうな扉開けられるのかな?
すると、重苦しい音とともに扉が開き・・・。
「お姉様・・・!おかえりなさい!」
まるで、それは弾丸のよう・・・というのが正しいのか。
とにかく、若干幼さを残した声で一人の少女が利英さんに飛びつこうとしていた。
「・・・っふ。遅い」
しかし、少女の頭突きを左手で受け止めた!
・・・結構勢い
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