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零から始める恋の方法
マネージャー
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解不能だ。
 正直今言った言葉も理解不能だし、とにかく古文にかかわることすべてが意味不明で理解不能な思考のブラックホール空間だ。


 さて、しかしマネージャーたるもの常に部員の状態を把握していなくてはならない。
 わが校のサッカー部の問題点は、ずばりメインアタッカーの不足だ。
 パス回しで何とかまわせているのが現状だが、火力要因はどのゲームでも必要だ。
 いかに罠を仕掛けようとも羽箒だったり薔薇とかで吹き飛ばされたりするのが主流な今日。
 全選手の育成も大事だが、切り札を作るのもやはり大事なことだ。


 「先輩、切り札を作りましょう」


 「え?フォーメーションとかそういうのならもう・・・」


 「いえ、メインアタッカーの話です」


 選手全体としてのバランスは悪くはない。
 悪くはないが、それで勝てるかというと微妙な話。
 過去の成績も微妙なもので、このままではいつまでたっても微妙な感じで終わるだろう。


 「そうね・・・。それなら一応上本君がそれなんだけど・・・」


 確かに上本さんに優先的にパスが回っているのは分かる。
 しかし、それでも決定打に欠ける。
 正直、ほかのひとにパスを回しても同じだ。


 「確かに上本さんはドリブルでの突破力に優れています。しかし、そのさきはまだまだ微妙です」


 「な・・・なかなか厳しいことを言うのね・・・。そうなると、上元君がゴールぎりぎりまでボールを運んで、ほかの誰かにパスってこと?」


 「それか、前後にパスを回していくのもありですね」


 「ぜ・・・前後!?さすがに無理が・・・」


 「でも、格好いいですよ」


 「恰好だけでサッカーはできないでしょ・・・」


 威圧的な意味で使えるのかと思ったのに・・・。
 罠の威圧で動けなくなるなんていうのは、よくある話だというのに。


 「まあ、上元君たち二年生は主力だからね。できれば、三年生にまかせっきりにしたくないのよね」


 確かに長い目で見れば、二年生を重点的に育てることも大事だが・・・。


 「先ずは、基本の戦略とは位置を総入れ替えしてみましょう」
























 と、いうわけで終わったら19時。
 部員の練習ももうそろそろ終わり、クールダウンの時間に各々入っている。
 中には、マッサージをしてもらっている人もいる。


 じゅるり・・・。


 「上元先輩!」


 「ん?持上か。なんかようか?」


 「ドリンクです!」


 「お、サンキュー」


 私があげたドリンク飲んでくれてる
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