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零から始める恋の方法
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 「利英さんって何でもできるんですねー・・・」


 「そんなじとーっとした目で見ないでよー・・・」


 因みにピアノ同好会からは見学者に先着でピアノの鍵盤柄のかわいらしいクリアファイルがもらえる。
 あと数枚しかなかったらしいから運がよかった。


 「見よう見まねでアレとか・・・。うらやましいです」


 「雪菜ちゃん嫉妬?」


 「べ・・・別に嫉妬なんてしてないですよ!」


 「そー?いいんだよー?手取り足取り教えてあげてもー」


 「手取り足取りって・・・利英さんも初心者じゃないですか!!」


 「・・・バレたか。せっかく二人っきりの教室でキャッきゃうふふってしたかったのに・・・」


 どんどん最初のイメージから遠ざかっていくんですけど。
 こんな人だったっけ?


 「利英さんって最初あった時と大分キャラ変わってますよね」


 「最初からこんなんだったら友達出来ないしねー」


 こいつ・・・できる・・・!
 ・・・私もそれぐらいあざとくなった方がいいのかなー。
 まあ、そこは気楽に考えておけばいいか。
 友達・・・一人はできたんだし。



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