友達
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ほど見せてもらったように竹刀を構え、向かいあう。
あ、違う。
ちょっとしゃがんでからするんだっけ・・・。
「うぅ・・・まだちょっと手が痛いです・・・」
「ごめんねー・・・。ちょっと本気になりすぎちゃったー。でも、雪菜ちゃんも相当だよー」
簡単に説明すると、どうやったら一本取ったかもわからないような状況だったので、とりあえずでたらめに竹刀を振り回していた。
先ず、利英さんが私の竹刀を弾き飛ばし、胴体につきを入れる。
ついで、ひるんだすきに滅多打ちにされるものの、私は隙を見て竹刀を奪い取って抵抗。
利英さんは素早く弾き飛ばした竹刀を取って、応戦した。
そして、しばらく打ち合っていたら部員に止められた・・・というわけだ。
少し痣になっちゃったかな。
利英さんも・・・痣になってないかな・・・。
痣になってたら悪いことしちゃったなあ・・・。
「利英さん、なんか慣れてそうな動きでしたけど、中学の頃剣道やってたんですか?」
「うーん・・・ちょっとねー。そういう雪菜ちゃんこそどうなの?」
「昔父に護身術を少々・・・」
幼いころ、父に教えてもらった色々な護身術がまさかこんなところで役立つとは・・・。
ぶっちゃけ、暴漢に襲われることなんてないだろう。
しかし・・・一応毎月一度は訓練しておいてよかったかもしれない。
「えーと・・・次は・・・」
利英さんがパンフレットを見てうんうん言ってる間、私はなんとなく校庭を見てみた。
「・・・あの人」
「よし!次は美術部にしよう!」
「あの・・・」
「なにー?次は美術部だから美術室にいこー!」
「いえ・・・サッカー部・・・見に行ってもいいですか?」
「え?なんで?女子サッカー部はないはずだけど・・・」
「あ・・・ちょっと気になって・・・」
「・・・朝のあの人かな?」
「ち・・・違います!中学の時サッカー部だったから・・・!!」
もちろん嘘だ。
本当は気になってるから少し見てみたいだけ・・・。
ちょっと見ただけでも格好良かったから・・・もっと間近で見たいと思っただけ。
「・・・そうなの?」
重ねて言うけど、嘘です。
でも、本当のことを言うのは恥ずかしいので、ちょっと照れ隠し。
「え・・・ええ・・・。ですので・・・ちょっと興味があるんですよ」
「ふーん・・・ならいこっか!」
「わあ!すごいです!シュートですよ!シュート!!」
「そー・・
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